過去ログ - 日向「強くてニューゲーム2」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/15(火) 05:46:01.91 ID:fX5a1w8N0
親にも伝えたということは、それに反抗した親は既に逝っているはずだ。 政府の連中は気に入らないことがあると、すぐに発砲するから。 カルシウム不足?

「あの…」

麻保が再び口を開いた。先ほどより弱々しい声だった。

「担任って…な、中岡先生…は…?」

進藤は、横にいた足立に合図をした。すると、足立は一旦廊下に出て、袋を持ってきた。

そして、教卓の上に置き、袋の口を開けた。

「いやあぁぁぁぁぁ!!」

「うわあぁぁぁぁぁ!!」

教卓の正面に座っていた高田なつみ(女子8番)と鈴木明也(男子7番)が同時に叫んだ。

「何だ?」

「何、どうしたの?」

教室がざわめき、袋の中身を見ようと身を乗り出した生徒達が、ガタガタと机や椅子を動かす音がした。そして、その袋の中身を見て、次々と悲鳴が上がった。

良樹は息を飲んだ。

中に入っていたのは、担任の――いや、“元”を付けた方が正確だ――中岡だった。 全身に穴が開き、変わり果てた姿になっている。 中から出てきた中岡の頭の右半分は消失していて、残った左側の顔には赤黒いものが大量についている。 残った右側の目はぼんやり生徒達の方を見ていた。 中岡が着ていた灰色のスーツも黒く変色していて、ちぎれた右腕がボタッと教卓の前に落ちた。

生徒達の叫び声、泣き声はやまなかった。

「もー…このクラスは騒がしいなぁ。
 まあ、元気なことはいいことなんだけど…」

進藤は困った顔をして、頭を掻いていると、進藤の右側にいた田中が教卓のもとに歩み寄り、中岡の死体を持ち上げた(それでまた悲鳴が大きくなった)。 そして、元いた位置に戻り、丁度正面にいた和泉直正(男子1番)と麻生咲(女子1番)の方に投げつけた。 そのせいで、中岡の残った部分の骨がいくつか砕けたらしく、ベキッと鈍い音がした。

「きゃあああああ!!」

咲とその後ろに座っていた斎藍(女子2番)は泣き叫び、横の明也や良太の席の方へ逃げた。 直正は硬直し、ガタガタと震えていた。 直正の後ろの席に座っていた井上稔(男子2番)もただ呆然と中岡の方を見ていた。

「こら!田中ぁ!」進藤が怒鳴った。

「レディーの方にに死体を投げつけるなんて、君は将来お嫁さんがこないぞぉ!」

「す…すいません…」

「ほれ、さっさと片付ける!
 ごめんよ、えっと…麻生さん、斎さん!」

田中が中岡を片付けて(物扱いされていて良樹は気に食わなかったが)、廊下に出した。
咲は黙って席に着いた。 顔色はかなり悪かったが。 


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