13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/15(火) 05:46:49.79 ID:fX5a1w8N0
「よし、じゃあ、ルールの説明だ!
至極簡単なことだ、最後の一人になるまで殺しあってくれたまえ!
反則などない!
仲間を作るもよし、殺し歩くのもよしだ!
建物に入るのも自由、物も取っても構わない!
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2014/04/15(火) 05:47:27.58 ID:fX5a1w8N0
「え…? な…何だよ…何だよ、この音……」
近くにいた、廣岡誠(男子14番)と目があった。 誠は目を見開き、体を震わせていた。 邦康はゆっくりと誠の方に歩み寄った。
「ねぇ…なんでそんな顔するんだよ…ねぇ…廣岡ぁ…」
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2014/04/15(火) 05:48:03.27 ID:fX5a1w8N0
「えー…1番最初は…君だ!
男子16番、皆川玉樹君!」
生徒達の視線が進藤の指差した先、玉樹に集中した。
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2014/04/15(火) 05:49:04.40 ID:fX5a1w8N0
男子6番・閑谷邦康(しずたに・くにやす)
卓球部。いつも大人しく自己主張をしない。
門脇吉孝(男子4番)の自慢話の聞き役。
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2014/04/15(火) 05:49:37.26 ID:fX5a1w8N0
麻生咲(女子1番)は、一人ずつ教室を出始めてから24分後、デイパックをもらい部屋を出た。
時計を見ると、3時24分を指していた。かなりの時間、寝ていたらしい。
生まれて初めてだ。 人間の死体を見たのは。 それも身近な人間の。
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2014/04/15(火) 05:50:11.73 ID:fX5a1w8N0
咲は大分落ち着いてきた。フウ、と一つ小さなため息をついた。
「咲、気分は大丈夫?」
「あ…うん、ゴメンね。 こんなところで…こんな場合じゃないのに…」
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2014/04/15(火) 05:50:47.47 ID:fX5a1w8N0
坂出慎(男子5番)は、デイパックとショルダーバッグを担ぎ、部屋から出た。
逆立てた金髪を生やした頭を掻きながら、外の緑いっぱいの空気を吸って、吐いた。
やっぱ外っていいよな?…あの部屋、血の匂いが充満していやがった…
慎は唇を噛んだ。
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2014/04/15(火) 05:51:30.03 ID:fX5a1w8N0
正義感の強い、男子委員長の高橋良太(男子9番)と女子委員長の津川麻保(女子9番)なら、きっとこの状況でも戦おうとはしないだろう。 それに、差別とかは嫌いだから、きっと受け入れてくれるはずだ。 しかし、逆に危険因子だからとかいって殺される可能性がないわけではない。 正当防衛だから仕方がない、とか? まともなヤツほど狂うんだよな、こういう場合。 まぁ、簡単にやられたりなんざしないけど。
「それか…あのへんどうだ?ほのぼのカップル」
今度は慎が言った。
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2014/04/15(火) 05:52:32.78 ID:fX5a1w8N0
実際に校外学習に行ってわかった。 あの2人は本当に自分達に普通に接してくれていた。 本当にこのクラスには悪い人はいない、と思っている。 それ以来、玉樹と咲には普通に会話もするようになった。 時々、玉樹に『ちゃん』を付けてからかったりもした。 玉樹はそのたびに怒っていた。 どれもこれも懐かしい思い出だ。
「あの2人ならオレらを信用してくれるはずだ!」
「…でもさ、あの2人生きてるのか…?」
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/15(火) 05:55:08.69 ID:fX5a1w8N0
土井雫(女子10番)はその小さな手にボウガンを持っていた。
教室を出て、雫はすぐにデイパックのジッパーを開けた。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/15(火) 07:05:49.26 ID:Zsp24DS6o
スレ立ておつおつ
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