16:唯野 ◆xM1rhmOJvo[saga]
2014/04/18(金) 00:46:55.24 ID:ucrHU6is0
──魔王城.地下.魔神の祭壇
女賢者「……おお、地底におわす我らが神、魔神よ…!」
女賢者「我が声に、応えたまえ…!」
女賢者「《テンダマ・ミイホマ》っ!」
──ゴゴゴゴゴっ…
魔神『ふしゅー……』
女賢者「ああっ 魔神様…! お久しぶりですっ」
魔神「……む、我を呼び出したるは汝か。久しいな…。あの頃とは見違えたぞ」
女賢者「お褒めにあずかり光栄にございます…! 実は、お頼みしたい事が…。」
魔神「ふむ、他ならぬ汝の頼みだ。聞こう」
女賢者「ありがとうございます──」
女賢者「──では、私に魔王城から外出する事をお許し願えないでしょうか?」
魔神「ぬう、なんと…。」
女賢者「願えない、でしょうか…。」
魔神「…驚いたな、我の知っている汝は、魔界に怯え日々魔王城に篭りっきりのいたいけな少女だったのにな…。」
女賢者「……。」
魔神「この変わり様、やはり『素質』があったのだな。…よいだろう、外出を許可する」
女賢者「…! あ、ありが──」
魔神「だが、気を付けるが良かろう……。」
魔神「──汝はまだ、やはり『少女』なのだ」
女賢者「……ええ、重々理解していますよ、魔神様…。」
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