2: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 17:59:46.41 ID:bneBpCRW0
現場から駅は近いので徒歩でも構わないでしょう。
変装をしっかりとしてから歩き出します。
貴音「駅までの間に何か良さそうなお店があるといいのですが」
3: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:00:12.78 ID:bneBpCRW0
そんな事を考えているとすぐに最寄駅に到着しました。
改札を抜け、事務所のある方角の出口から駅を出ます。
見慣れた景色の中を歩き、食事のできる所を探し歩く。
すでに何度か脚を運んだ店もありますが、今日はそういう気分ではありませんでした。
4: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:00:42.48 ID:bneBpCRW0
貴音「暖簾やお店の外観を見るに、この地で永く愛されているような趣を感じます
本日はこちらに入る事に致しましょう」
5: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:01:22.56 ID:bneBpCRW0
貴音「ふふっ。誠、良き雰囲気のお店です」
率直な感想を呟き備え付けられたお品書きを手に取り開く。
メニュー自体は普通の中華料理店と同じく、特に目新しい物はありませんでした。
6: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:01:50.82 ID:bneBpCRW0
悩んだ末に、本日の一食を決めました。
近くにいる店員殿に声をかけます。
貴音「もし、注文よろしいでしょうか」
7: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:02:20.66 ID:bneBpCRW0
何とも活きの良い店員ですね。
自論ではありますが、活気のある店は良い店と思っております。
こちらのお店も、きっと良いお店なのでしょう。
そうでなければ長年構える事は出来ないでしょうから。
8: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:03:17.04 ID:bneBpCRW0
待つこと数分、威勢のいい声と共に運ばれてきた炒飯が目の前に置かれました。
食欲をそそる匂いが鼻腔を刺激します。
では、両手を合わせ早速。
9: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:03:43.22 ID:bneBpCRW0
掬ったそれをそのまま口の中に放り込むと玉ねぎの芳醇な香りと食感、ふわふわの卵、お肉とぱらぱらに炒められたごはんが混じり合い、まるで口の中で踊っているようでした。
貴音「はぐっ……はむっ……んくっ……ふぅ……」
10: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:04:23.36 ID:bneBpCRW0
貴音「あむっ……んぐっ……はむっ……ふふっ」
この少し濃いような塩気がたまりません。
ちゃぁはんの山を文字通り切り崩していきます。
11: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:05:04.61 ID:bneBpCRW0
ぱきりと音を鳴らして割った割り箸で餃子を摘もうとしましたが隣の餃子とくっついていました。
無理に剥がせば薄い皮はすぐに割れてしまいます。
しかし、ここで焦ってはいけません。
調味料を置く一角にあるお酢の入った瓶を取り、それを餃子の上から垂らします。
12: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/20(日) 18:05:53.13 ID:bneBpCRW0
おや、よく考えるとひき肉も玉ねぎも餃子の中に入っているので炒飯とかぶってしまいましたね。
しかしそんな事が気にならない程今のわたくしは多幸感に包まれております。
こんがりとした部分とそうでない部分の食感の落差がなんとも楽しい。
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