過去ログ - 久「咲は私のことが好きなんでしょう?」
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2014/07/05(土) 22:40:36.20 ID:z/W3xD2r0
仕事が終わり、久は家路へと急ぐ。
手には指輪の入った小さな箱を持って。
自然と足早になる。
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2014/07/05(土) 22:43:45.72 ID:5J/kJN100
なんだか嫌な悪寒
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2014/07/05(土) 22:45:09.27 ID:z/W3xD2r0
久「ただいま、咲」
咲『おかえりなさい久さん。あの、今…っ』
少し咲の背後のノイズが酷い。ついには話の途中で途切れてしまった。
以下略
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2014/07/05(土) 22:47:54.62 ID:z/W3xD2r0
もう少しで着こうかという時、ふいに扉が開いた。
もしや咲が久が帰ってくることを知って表に出てきてくれたのだろうか。
自然と緩む口角を抑えて、久はつとめて冷静に声をかけようとした。
以下略
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2014/07/05(土) 22:51:27.93 ID:z/W3xD2r0
何を話していた?
他愛もない世間話だろうか。
いや、違うかもしれない。
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2014/07/05(土) 22:55:23.94 ID:z/W3xD2r0
久「…咲、本当…なの…?」
みっともなく声が震える。
尋ねたはずなのに彼女の答えを聞きたくない。
以下略
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2014/07/05(土) 22:59:30.99 ID:z/W3xD2r0
久はこうして対峙して初めて華菜の怒りを知った。
彼女は咲に手を差し伸べ、まるで親鳥が雛を守るように咲を守り癒したらしい。
短い時間の中での関わりではあったけれど、華菜が咲を大切にしていたのは事実だ。
以下略
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2014/07/05(土) 23:04:43.45 ID:z/W3xD2r0
久「……お願い、咲を連れて行かないで」
静かに、一滴の滴が水面を揺らすように久は懇願したのだ。
以下略
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2014/07/05(土) 23:09:25.36 ID:z/W3xD2r0
華菜「……言えんじゃん」
久「……」
華菜「ちゃんと言えんじゃん。なんでさ、最初から咲にそう言ってやらなかったわけ?」
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2014/07/05(土) 23:16:26.84 ID:z/W3xD2r0
久「咲…っ」
咲「久さん…」
咲の瞳から涙がぼろぼろと零れる。
以下略
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