過去ログ - 【モバマス】「きみがいたから」【結城晴】
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2014/05/03(土) 21:13:14.33 ID:3dnvgWSh0
ああ言った手前、オレは勇気を振り絞って、クラスの子に声を掛ける。
「今日からオレも、練習に参加するよ。今さらだけど、平気か?」
「うん、大歓迎だよ! 色々教えてね!」
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2014/05/03(土) 21:13:46.77 ID:3dnvgWSh0
雪美がキョドー不審に辺りを見回しながら、木の裏に隠れる。
グラウンドの方にそーっと顔を覗かせようとしたところで、背後から肩を叩いたよ。
「誰か捜してんのか?」
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2014/05/03(土) 21:14:13.10 ID:3dnvgWSh0
だらだらと過ごしてた時はあんなに長いと感じてたのに、いざ何かを始めると早ぇよな。
雪美との寄り道や雑談、サッカーの練習、それからちょっぴりの勉強、なんてことをしてたら、クラスマッチの日はぐんぐん迫ってきたぜ。
あれから、体育の授業中、四年とグラウンドを分け合うことが結構あって、そうなるとつい雪美の姿を捜しちまうわけだ。
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2014/05/03(土) 21:14:45.28 ID:3dnvgWSh0
クラスマッチ当日の、いつもとはなんだか違う感じのする朝、オレは校舎外の手洗い場で雪美と会ったよ。
「よお」
体操服に着替えを済ませた雪美が振り向くと、口にヘアゴムをくわえてた。
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2014/05/03(土) 21:15:18.58 ID:3dnvgWSh0
昼休み、教室まで弁当を取りに行こうとしたら、下駄箱前で雪美が待ってたよ。
「……晴……勝ってた……おめでと……」
「まあ、当然だよ。午後からはもっと気合いを入れなきゃだ」
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2014/05/03(土) 21:15:54.51 ID:3dnvgWSh0
けど、半分ぐらい食ったところで、急に腹が痛くなって、それ以上食えなくなった。
「……晴……?」
不安そうな顔をした雪美が、手を握ってきて、いきなり何だよって思ったんだけど……オレの手、震えてた。
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2014/05/03(土) 21:16:33.70 ID:3dnvgWSh0
トーナメント後半になって、試合数自体が減ってるからか、午前中と比べて、観客の数は明らかに増えてたよ。
その中ですぐ、雪美の姿を見つけられたのは、あいつが最前列にいたからだ。
雪美がそこにいるって思うだけで、なんだか心が落ち着いた。
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2014/05/03(土) 21:17:16.24 ID:3dnvgWSh0
そして、一点のリードを守りきり、オレたちは勝つ。
興奮気味の雪美が駆け寄ってきて、ジュースの差し入れをくれたよ。
「……晴……すごかった……」
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2014/05/03(土) 21:17:54.75 ID:3dnvgWSh0
けど、それ以降、相手は守りを固め始めて、攻めが全く通らなくなる。
むしろ、焦って強引な攻めをしたところを、カウンターから危うい展開になることが増えてきた。
時間はみるみるうちに経過していって。
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2014/05/03(土) 21:18:26.60 ID:3dnvgWSh0
雪美はさ、あれから、ぴたりとオレのクラスに来なくなったよ。
たまにこっそり、雪美のクラスを見に行くとさ、他の女子グループのところに近寄って、話しかけてるあいつの姿が見れたよ。
やっぱりまだ、あんまりうまくいかないみたいでさ、会話にこれっぽっちも参加できてなかったり、すごすごと自分の席に戻ったりもしてたけどさ。
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2014/05/03(土) 21:19:05.19 ID:3dnvgWSh0
それからの日々は、ほんとう、すげぇ勢いで去っていったよ。
雪美が友だちづくりに忙しかったように、オレにもやることがあったんだ。
雪美と一緒に出かけたり、話をする機会は、ずいぶんと少なくなっちまった。
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