過去ログ - エルフ「譚奇フルエ、代時正大…?」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 12:44:41.17 ID:YMyVStxR0

男「お、お前のいうエルフとは、一体なんなんだ?名前なのか、それとも」

エルフ?「…まあ、端的に言えば種としての呼び名だ、畜生や猿がいて、人間がいて、エルフがいるといった具合にな」

聞かれて途端、その少女はまた突拍子もないことを言い出した。


男「…ほう、それではまるで人間様の上に自分がいるような言い振りだな」

エルフ?「まるで、でもなくそうなのだ、例えるなら正月の餅の上に乗ったミカンのような存在だな」

男「…例えが微妙に陳腐で、格を下げているぞ」

エルフ?「ありゃ、そうか…」


とは言ったものの、男もあながち信じていないわけでもなかった。まあこの童子は、どこぞの物の怪の類だろうとでも思っていた。


少女の目の奥に男は、爛々とした火を見た。不思議な光を讃えていた。人を惹きつける魔力のようなものがあったのだ。

だから自分はこいつを買った、そういうことにして自身の心に決着をつける男であった。



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