21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/12(月) 20:56:54.18 ID:WmSvF+Wh0
003
「いててて……」
赤くなった頬をさすりながらふにゃふにゃのポテトを齧り、ホットコーヒーをすする。
怒った秋月はとっても怖かった。
僕の頬が千切れて無くなるかと思ったくらいだ。
その後、秋月に頬を全力で引っ張られながら怒られた僕は営業に出てきたのである。
決して秋月から逃げてきた訳ではない。そう、決して。
とりあえず、営業に行くための用意を始める。
アポイントは取った。営業の内容もシミュレーション済み。
あとはアイドルたちの予定を確認して……。
「すいません、お客様」
手帳を取り出そうとした瞬間、0円スマイルを携えた店員に阻まれた。
「はい?」
「現在店内が混んでおりまして……よろしければ相席をお頼みしたいのですが」
「ああ、いいですよ。どうぞ」
都内ではファーストフード店も常時満席だ。
僕みたいに一人で座れることすらも珍しいくらいだから、これくらいは許容しなければ都会では生きていけない。
「ありがとうございます、ではお待ちのお客様、こちらにどうぞ」
「…………」
机の上を片付け何となしに『お待ちのお客様』を見上げる。
62Res/48.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。