過去ログ - 傭兵「この世で金が一番大事」僧侶「じゃありません」
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17: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:09:05.70 ID:sWnNovzn0

※ ※ ※

傭兵「はぁ? 使えない?」

以下略



18: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:10:08.17 ID:sWnNovzn0

僧侶「縫製はできます。維持も充填も、自慢じゃないですけどアカデミーではトップでした。けど、放出がどうしてもできなくて」

 魔法の理論に詳しくない俺でも、縫製、維持、充填、放出の四項目くらいは聞いたことがあった。
 縫製――魔力を編みこんで特定の性質を与える。
以下略



19: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:11:16.35 ID:sWnNovzn0

 なかなか面白いじゃないか、と素直に思った。
 マジックアイテムのワンオフ化だ。魔力を通せば誰でも固定の呪文が使えるあれらとは異なり、柔軟性を持たせてある。回復の際は回復呪文を、解毒の際は解毒呪文をそれぞれ装填した弾丸を撃ちだすのだろう。

 ……撃ちだす?
以下略



20: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:12:00.01 ID:sWnNovzn0

 叫びださないのが奇跡だった。奇跡のような努力の賜物だった。
 ということはなんだ。つまりあれか。こいつは他人を治すとき、いちいち拳銃をぶっ放して、他人に弾痕を作らないといけないわけか。
 撃たれたところも結局治るからいいやと。

以下略



21: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:14:58.88 ID:sWnNovzn0

 大森林にすむエルフは決して人間に対して友好的ではないが、少なくとも敵対してはいない。彼らの技術力や資源は俺たちにとって必要不可欠で、人間側――特に隣接し直接取引をする俺たちの国は大々的にエルフへの援助を申し出ている。
 が、当然魔王軍がそれを許すはずはなかった。交易の要衝となる地点には砦が立てられ、人間側とのにらみ合いが続いている状態にある。

 砦の数や魔物の質は魔王領のある西域に近づくにつれて上昇する。残念なことに俺たちが現在いる地点はかなりの西寄りだった。覚悟を決めなければ。
以下略



22: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:15:32.08 ID:sWnNovzn0

 そこは完璧に運次第であって、不安要素もそれなりにはある。が、決してゼロにできない不安要素に頭を悩ませるのも徒労だろう。

僧侶「魔王軍とエルフたちの争いはどうなってるんでしょうか……」

以下略



23: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:16:24.25 ID:sWnNovzn0

 決して利口ではないはずだ。不器用で、鈍くさい。算盤を弾けず、融通が利かず、曲がることのできない愚かしさを内包している。
 けれど、それは同時に曲がらない強さの証左でもある。

 強かな女とは程遠い。それでいて強い女。
以下略



24: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:17:32.22 ID:sWnNovzn0

 僧侶はそこまで一気に捲し立て、だから、と続ける。

僧侶「傭兵さん、あなたの噂は聞いています。守銭奴。金の亡者。高い金額を吹っ掛ける、資本主義の手先」

以下略



25: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:18:54.59 ID:sWnNovzn0

 腰を上げる。

傭兵「それじゃ、いつ出発する? 一通り準備をしてからでいいか?」

以下略



26: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/05/13(火) 22:22:09.52 ID:sWnNovzn0
―――――――――――――――――――
今回の更新はここまでとなります。
書き溜めぶんが四万字ほどありますので、次回更新は比較的早くできると思います。

また主人公格がキチガイになってしまった……。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/13(火) 22:28:59.84 ID:bYczcgMNo
これはまた面白そうなSSを見つけてしまった
期待


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