過去ログ - School Daysより「鮮血の結末」…その後
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:49:30.33 ID:hTi0urSg0
言葉は、病院の階段を、ゆっくりと上がっていた。

目指しているのは、最上階…のさらに上にある、屋上だった。

リハビリ訓練中に、階段の昇降練習をしていたのだが、
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:50:05.14 ID:hTi0urSg0
だが、最上階に向かう階段の途中で、

言葉は目の前に立ちふさがる人の姿を見て、思わず歩みを止めた。

「え…」
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:51:26.72 ID:hTi0urSg0
「桂さん…こんな時間なのに、リハビリ訓練?」

刹那は、尋常ではない様子の言葉を、鋭い目つきでにらみつけた。

「ええ…そう、リハビリ中なの。だから、どいてください」
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:52:39.06 ID:hTi0urSg0
「邪魔するなら…容赦しません」

言葉が刹那につかみかかろうとした、次の瞬間、

刹那は小柄な体躯を生かしてそれを避け、素早く言葉の背後に回り、
以下略



54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:53:30.66 ID:hTi0urSg0
「いや…やめて…離して…」

言葉は、刹那の戒めをとこうと、腕に拳を打ち付けたり、脇腹を肘で突いたりしたが、

治療中であり、思うように力が出ない。
以下略



55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:54:33.62 ID:hTi0urSg0
引き離そうと抵抗を続けるする言葉に、刹那は言い放った。

「勝手に死んだりなんて、させない」

言葉は、それを聞いて、はっと我に返った。
以下略



56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:56:53.63 ID:hTi0urSg0
しかし、まだ、全てを諦めたわけではなかった。

「清浦さん。…何が悪いんですか?」

口許に歪な笑みを浮かべ、言葉は言った。
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57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:57:55.94 ID:hTi0urSg0
「私、クラスでのいじめなんて、そんなのはどうでもよかったんです。
 ただ、誠君を西園寺さんに寝取られたのが悔しくて…。
 そして、西園寺さんが友達を使ってまで、私と誠君を引き離そうとしたことも」

「友達って…」
以下略



58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 22:59:01.86 ID:hTi0urSg0
言葉の肩が小刻みに震えた。口許には笑みが残っているが、

両の瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちていた。

「私が、西園寺さんを殺そうとしたのは、そのため…でも、失敗しちゃいましたから。
以下略



59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/26(月) 23:00:13.62 ID:hTi0urSg0
そのとき。

階段に、もう一人の足音がこだました。

一歩一歩、ゆっくり近づいてくる足音とともに、
以下略



60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/26(月) 23:04:39.25 ID:hTi0urSg0
約三分の一を残したところで、今日はおしまいにします。
明日の夜、ラストまで掲載します。それでは。

…ご意見、ご要望等、ございましたら、遠慮なくお寄せくださいませ。


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