過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2014/11/09(日) 10:39:54.00 ID:+3BGlNmE0
これが最後の機会だ。ここで退いたら、この学校を救う機会は永遠に失われる。教師は学校にあるべき姿を取り戻さなくてはならない。その一心で言葉を紡ぐ。
教師「責任のなすりつけ合いは今すべきことではありませんし、生徒の暴挙で教員が追放されるという前例を作るのは将来に深い禍根を残します。個別的な生活指導や保護者・生徒との三者面談などが――」
机を強く叩く音が響いた。驚いて目を向けると、満身に力を込めて主任が立ち上がった。眉間に深い皺を刻んだ顔から発される声はいつにも増して金属を擦り合わせたように不快だった。
主任「聞いてられないねえ、キミ……。結局は、自分は悪くないと言いたんだろう? そんな言い分が通用すると思っているの? 人を舐めるのも大概にしろ!」
そうじゃない、と反論しようとした教師の口を封じたのは、すぐ隣から聞こえた呟きだった。
副担任「アンタがいなくなりゃ全部うまくいくんだよ」
だからさっさと消えろ。声の主はそう言って笑った。
突然すべてが腑に落ちた。教頭たちは単に教師を追放するために芝居を打っているのではない。教師がいなくなれば万事うまく運ぶと本気で考えているのだ。
たとえ虚言を弄して讒してでも、教師を追いやることができればいいのだ。
彼らにとって教師は、敵であり、邪魔者であって、協力しあう仲間ではないのだから。
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