過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 10:40:35.31 ID:+3BGlNmE0
校長「とりあえず、言い分はわかった。彼の教員としての適正が疑わしいこともな。それで、どうだろう。しばらく彼を謹慎させて、様子を見るというのは?」

参加者は校長の名案に拍手で応えた。満面に満足そうな笑みを湛える校長は、そういえば、と教頭を振り返った。

校長「生徒が暴走していると言っても、ちゃんと授業を受けている生徒はいるんだろう? ならその子たちのケアをしっかりしないとな」
以下略



190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 10:41:20.65 ID:+3BGlNmE0
自分の家に逃げ帰った教師は、玄関の鍵を閉めてようやく息をついた。ずるずるとその場にへたり込む。
どうしてこんなことに、と呻く。なぜだ、と繰り言にように呟いて、茫洋と家の中を見つめて。

ここはどこだろうと思った。

以下略



191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 10:42:02.03 ID:+3BGlNmE0
ドアノブに手を掛けた、カチャリ、という微かな音が、教師の蓋をしていた感情を呼び起こした。


192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 10:42:45.81 ID:+3BGlNmE0
脳裏を映像が駆け巡った。(笑う顔、顔、顔――)記憶の彼方から声がする。(こちらを向いて笑う男)奔流のように流れだす記憶が止めどなく(怒鳴る声――“何様のつもりだ!”)視界を走る。映像は次々と場面を変える。(嘲笑う口元、嗤笑、机を叩く音)教師が耳を塞いできたものだ。(“ジャマなんだよ”)目を閉じて見ないふりをしてきた、(目。こちらを見る目。怒り、嘲り、蔑み、憎しみ。瞳に映るのは――)これが教師にとっての全てだった。

(少女のふんわりとした優しい微笑み)

気が付くと、教師は玄関にひざまずいてドアにすがりついていた。身体はがくがくと震えて思うようにならず、か細い息を呼吸を繰返すのがやっとだった。
以下略



193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/09(日) 10:43:30.40 ID:+3BGlNmE0
というところで今回はここまで


194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/11/09(日) 11:44:31.53 ID:XkFP8mLY0
乙です。
朝から更新があって嬉しいです。


195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/11/09(日) 17:05:32.03 ID:rZyU1Y2xO

続きが気になる


196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/11/25(火) 22:59:50.70 ID:fIC5yJ+l0
超短いけどinterlude代わりに


197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/25(火) 23:01:31.63 ID:fIC5yJ+l0
教師(雨……)

教師は唐突にそう思った。

狭いアパートの一室だった。死に絶えたような静けさだけが教師の傍らにある。
以下略



198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/25(火) 23:02:16.15 ID:fIC5yJ+l0
胸の中に深い穴が空いたようだった。絡まり付く思考を振り切ろうと、ベッドに倒れこむ。
だるい手足を投げ出して、深く息を吐いてみると、漠然としていた感情が言葉になった。

自分はなんて愚かだったのだろう。

以下略



199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/11/25(火) 23:02:51.18 ID:fIC5yJ+l0
跳ねるように飛び起きる。チャイムの音を聞いた途端に身体の震えが止まらなくなった。
誰かが外からやって来る、それだけのことで、教師は恐慌状態に陥った。

凍りついたように動けない教師は、はたと気付いた。

以下略



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