過去ログ - 【ガルパン】優花里「これは恋ではない」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:22:28.37 ID:SHdsg/E2o


ザアアアアア…


優花里「西住殿」

みほ「何?」

優花里「雨が…」

みほ「うん」

優花里「ひどくなって、きましたね」

みほ「うん。こんなに降るなんて思わなかった」

優花里「西住殿」

みほ「何?」

優花里「ずっと操縦してて、疲れませんか?」

みほ「大丈夫だよ」

優花里「でも、こんな悪天候だし…」

みほ「これくらいで疲れちゃったら、いつもの麻子さんに申し訳ないよ」

優花里「私、考えたんですが。今っていい機会だと思うんです」

みほ「いい機会?」

優花里「私に操縦を教えてください」

みほ「今は天気が悪いし、暗くなってきたから危ないよ。私がやる」

優花里「ですが、私もこのW号を動かせるようになった方が…」

みほ「確かに私、操縦は苦手だけど。今は試合中じゃないし」

優花里「……」

みほ「道の上をただ進むだけだから大丈夫。……それより、優花里さん」

優花里「はい」

みほ「何だか……寂しいね」


ザアアアアア…




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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:24:01.10 ID:SHdsg/E2o
優花里「寂しい?」

みほ「天気が、どんどん悪くなっていって。どんどん辺りが、暗くなっていって…」

優花里「……」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:27:23.10 ID:SHdsg/E2o
みほ「だって、今の私たちが心配しても、できることなんて何もないから」

優花里「それはそうですが……」

みほ「1年生の子たちはちょっと動揺してたね」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:28:57.44 ID:SHdsg/E2o
みほ「今、そっちへ渡すから」

優花里「いいんですか?」

みほ「だって操縦中、携帯の操作はできないもの。はい、これ」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:30:44.32 ID:SHdsg/E2o
みほ「会長、何だって?」

優花里「よく分かりません。西住殿と話したいから無線につなぐ、と言ってました」

みほ「無線? どういうことだろ。じゃあ通信の準備をしておこう」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:32:13.79 ID:SHdsg/E2o
みほ「今日の練習は紅白戦だったんです」

会長『どこでやってたの?』

みほ「180Y地区です」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:34:16.80 ID:SHdsg/E2o
みほ「はい。移動に問題はありません」

会長『V突の徹甲榴弾を至近距離でまともに食らったんでしょ?』

みほ「すごい衝撃でした。車体が歪んじゃったかもと思いました」
以下略



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2014/06/07(土) 19:35:58.35 ID:SHdsg/E2o
みほ「え? 下校命令? 異常気象、って…」

会長『我が艦の進路上に、発達中の低気圧がある』

みほ「……」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:37:51.00 ID:SHdsg/E2o
会長『西住ちゃんたちには後日改めて、詳しいことをゆっくり話すけどさ』

みほ「……」

会長『廃校の危機は去ったわけじゃないんだよ』
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:39:33.92 ID:SHdsg/E2o
会長『まぁそれはさて措き、西住ちゃん。今回の件で私に何かできることってある?』

みほ「……いいえ。心配なのは二人の具合ですけど、それは…」

会長『校医の先生へ任せるしかないね。今の私たちがヤキモキしたって何の価値もない』
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:41:20.23 ID:SHdsg/E2o
優花里「あー緊張しました。会長と話す機会なんて滅多にないですし」

みほ「生徒会の3人はみんな、すごくいい人だよ。……それより、優花里さん」

優花里「はい」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:43:35.60 ID:SHdsg/E2o
みほ「……その会長の、さっきの話なんだけど」

優花里「はい」

みほ「何だか、プレッシャーをかけられちゃったね」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:45:56.01 ID:SHdsg/E2o
みほ「戦車に乗りたいから黒森峰に入学する、っていう人が多くなっていった」

優花里「名門になって選手層が厚くなる。ますます、いい戦績を収められるようになる」

みほ「そういうのが全ていい方向に行ってた、ということだと思う」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:48:16.07 ID:SHdsg/E2o
優花里「あ…ちょっと待ってください西住殿。また通信です」

みほ「……」

優花里「こちらあんこうチーム」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:49:43.19 ID:SHdsg/E2o
カエサル『隊長。だが、W号が帰ってくるまで倉庫を無人にはできない』

みほ「それは……どうしようかな」

カエサル『アリクイチームの猫田が残ってくれることになった』
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:51:29.34 ID:SHdsg/E2o
澤『次に冷泉先輩が起き上がりました』

みほ「麻子さんの様子は?」

澤『周りを見回して、すぐに自分へ何が起こったかを理解した、ってことでした』
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:52:46.10 ID:SHdsg/E2o
みほ「さっき私へ訊いてくれたことなんて、事後連絡でいいのに」

カエサル『……』

みほ「カエサルさんと澤さん、車長のみんな。私以外の全員で勝手に決めて?」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:54:14.58 ID:SHdsg/E2o
みほ「ふう。これで一安心かぁ」

優花里「五十鈴殿も冷泉殿も無事みたいで、良かったですね」

みほ「それに、全車がこの天気の悪い中、遠い練習場所から問題なく帰還できた」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:55:50.31 ID:SHdsg/E2o
優花里「私は、カエサル殿たちが羨ましいです」

みほ「羨ましい?」

優花里「副隊長のカエサル殿、澤副隊長補佐、車長のみんな……」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/07(土) 19:58:43.42 ID:SHdsg/E2o
優花里「西住殿は、やっぱりすごいって思います」

みほ「すごいって……何が?」

優花里「西住殿はどうして、誰からも好かれるんですか?」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/07(土) 20:00:09.09 ID:PMmoqfG9O
すごいいい雰囲気
期待


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