過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」その4
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20:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 03:40:01.47 ID:igNzDGpD0
「……何だこれは。どうしたことだ?」

上条に目もくれることなく、木原が端末機に駆け寄った。
タッチパネルを焦り隠せぬ手つきで叩き、内臓マイクのスイッチを連打する。

以下略



21:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 03:44:33.64 ID:igNzDGpD0
――窓のないビル


「何故君は、あのような連中に好き勝手を許しているのかな?」

以下略



22:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 03:53:23.90 ID:igNzDGpD0
「私が彼らを一方的に利用しているのならその批判もわからないではないが、両者の関係性は持ちつ持たれつだよ」

「そのように見せかけているだけではないのかな?」

「見解の相違だな。だが、常に患者の側に立とうとする命の恩人に敬意を表して、最初の質問には答えようか」
以下略



23:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 03:55:36.13 ID:igNzDGpD0
「……傲慢にすぎる意見だな」

「傲慢さについては科学側にだって一家言あるだろう。
臨床に有効な薬が研究開発され、その薬の正しい使い道を知るまで医者が延々と患者を苦しめるように」

以下略



24:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 03:58:47.81 ID:igNzDGpD0
――第七学区病院


結界内に封じているイノケンティウスの様子を俯瞰するようにしながら、ステイルは持ち込んだ折り畳み椅子に腰かけ、読書に耽っていた。

以下略



25:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:01:12.20 ID:igNzDGpD0
「――――なッ!」

失策を悟る間すら与えられず、手の甲の血管が数珠状に膨らみ、破裂した。
跳ねた血飛沫がステイルの顔に赤い筋を作る。

以下略



26:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:13:50.01 ID:igNzDGpD0
現在進行形で上条が対峙しているだろう敵についても気がかりだ。
禁呪に乗っ取られた狂戦士を前にして、生半な人間が無事でいられるはずがない。
最悪、もう上条の手によって殺害されてしまっている可能性だって否定できない。

少なくとも、禁書の魔力が幻想殺しの消滅力を凌駕し、暴走を引き起こしてしまっているのは間違いない。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/10(火) 04:17:31.59 ID:M+YYd/oqO
おー、待ってました。再開嬉しいな、取り敢えず今までのおさらいしておこう...


28:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:18:05.00 ID:igNzDGpD0
だが、しかし。
己の煮え切らなさを詰りながらも、踏み出せないでいる。

(くそっ、何を動じているステイル・マグヌス! こんな物見せられたからといって!)

以下略



29:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:20:59.12 ID:igNzDGpD0
「……ッ! インデックスッ!?」

「わたしも手伝う! どこをどうすればいいのか指示して!」

「よせっ、結界から離れろ! ここにいては危険だと――」
以下略



30:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:27:01.30 ID:igNzDGpD0
床に叩きつけられた際に打ち付けたのか、インデックスの額からは薄らと血が滲んでいた。
ステイルが痛々しげに目を眇めるも、すぐさまその葛藤を呑み干し、突き放しにかかる。

「それ以上怪我をしたくなかったら上に戻っていろ! 病室で大人しく――いや、病院から一刻も早く遠ざかるんだ!」

以下略



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