過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」その4
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26:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:13:50.01 ID:igNzDGpD0
現在進行形で上条が対峙しているだろう敵についても気がかりだ。
禁呪に乗っ取られた狂戦士を前にして、生半な人間が無事でいられるはずがない。
最悪、もう上条の手によって殺害されてしまっている可能性だって否定できない。

少なくとも、禁書の魔力が幻想殺しの消滅力を凌駕し、暴走を引き起こしてしまっているのは間違いない。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/10(火) 04:17:31.59 ID:M+YYd/oqO
おー、待ってました。再開嬉しいな、取り敢えず今までのおさらいしておこう...


28:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:18:05.00 ID:igNzDGpD0
だが、しかし。
己の煮え切らなさを詰りながらも、踏み出せないでいる。

(くそっ、何を動じているステイル・マグヌス! こんな物見せられたからといって!)

以下略



29:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:20:59.12 ID:igNzDGpD0
「……ッ! インデックスッ!?」

「わたしも手伝う! どこをどうすればいいのか指示して!」

「よせっ、結界から離れろ! ここにいては危険だと――」
以下略



30:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:27:01.30 ID:igNzDGpD0
床に叩きつけられた際に打ち付けたのか、インデックスの額からは薄らと血が滲んでいた。
ステイルが痛々しげに目を眇めるも、すぐさまその葛藤を呑み干し、突き放しにかかる。

「それ以上怪我をしたくなかったら上に戻っていろ! 病室で大人しく――いや、病院から一刻も早く遠ざかるんだ!」

以下略



31:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:28:24.58 ID:igNzDGpD0
「ステイルは、わたしの命の恩人なんだよね」

はっとしたように、地面を睨みつけていたステイルが顔を上げた。

「……誰から聞いたかは、聞かないでほしいかな。信頼を損ねるのは不本意だし」
以下略



32:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:33:59.11 ID:igNzDGpD0
「そんなことで、って言ったら失礼かもだけど、自分を責めるのはもう禁止」

「……イン……デックス」

「ていうか、うん、あなたがいつも素っ気ない態度取ってるのってそれが原因だったんだね。やっとすっきりした」
以下略



33:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:36:49.80 ID:igNzDGpD0
永遠とも思しき沈黙を経て。
細く長く、息を吐ききったステイルが、すんと小さく鼻を鳴らした。

「……そこまで言うなら、仕方ないね。少しだけ、手伝わせてあげよう、かな」

以下略



34:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 04:56:25.03 ID:igNzDGpD0
五感が研ぎ澄まされていくに従って、広々としていたはずのホール内が狭まっていく。
凝然と立っている男の存在を脳が認識し、上条が息を吐き出した。
己の甘さや煮え切らなさを嘲るように。

先ほどのモニターに映し出されたのは、自分が敗北したときの光景。
以下略



35:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 05:01:29.46 ID:igNzDGpD0
代謝能力と運動能力の著しい向上。それに伴う思考の急加速。
心を読ませる暇を与えないほどに脳の情報処理を速めれば、相手の行動を先読む能力だって無効化できる。
もし手遅れになったとしても、それはそれで構わない。
きっと自分の頼もしい仲間たちが、周囲に害を及ぼす前に恙なく安息を与えてくれるだろう。
後顧になんら憂いはない。
以下略



36:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga]
2014/06/10(火) 05:07:00.52 ID:igNzDGpD0
上条を上条たらしめし物。
一線を譲らなかった倫理観。
他者の命を奪うことへの忌避感情。その制圧に――――成功。
瞬間、薄青い炎にも似た魔力が上条の体、右手以外を余さず包み込む。

以下略



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