過去ログ - 姉「でも、自分がいる場所を失ってしまうこともあるかもしれない」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/14(土) 21:47:24.28 ID:izjnFaTMo

俺は買ってきた本をてきとうに捲る。
黄ばんだ紙にはびっしりと文字が整列していて、見ただけでくらくらとしてしまう。
けっきょく三ページほど読んでから栞をはさんで、鞄にしまった。

以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/14(土) 21:48:27.85 ID:izjnFaTMo

「ろんちゃんとミヤちゃんは、友だちなの?」とユメちゃんが首をかしげる。

「ミヤちゃん?」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/14(土) 21:50:03.31 ID:izjnFaTMo




ユメちゃんは泥まみれになった明日来と有栖を連れて帰っていった。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/14(土) 21:50:55.14 ID:izjnFaTMo

「嘘じゃないって、あの三人に訊いてみてよ。
わたしは嘘をつかないことで有名なんだよ」

「嘘をつかないことで有名っていうのが嘘だったりするんじゃないの?」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/14(土) 21:53:09.64 ID:izjnFaTMo




うちはどこにでもあるサイディング張りの一軒家だった。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/14(土) 21:54:29.88 ID:ePOPKBq4o
うわつまんね


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/14(土) 21:54:47.07 ID:izjnFaTMo

姉ちゃんがいなくなるのは結構なことだが、
姉ちゃんのいない食卓はいつもぎすぎすとしていた。

たとえば、母さんが半ば義務を遂行するかのように、俺へ質問をぶつける。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/14(土) 21:55:59.89 ID:izjnFaTMo

夕飯ができるまでクッションを枕代わりにして、絨毯の上に寝そべって、テレビを見ることにした。
つまらない芸人がつまらない話をしてつまらない番組を盛り上げていた。
要するにつまらなかった。それはもう救いがたいほどに。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/14(土) 21:56:26.84 ID:izjnFaTMo

一一時七分に姉ちゃんは帰ってきて、すぐに浴室に向かった。
風呂あがりに廊下をとんとんと歩く姿を想像するだけで、お腹の辺りが重くなる。

一一時五〇分に、姉ちゃんがとんとんと階段を上がってくる足音が聞こえた。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/14(土) 21:57:02.60 ID:izjnFaTMo

姉ちゃんは俺の前に立ち、俺を睨みつける。俺が立ち上がって睨み返すと、
あざのない方の頬にこぶしが飛んでくる。鋭い痛みが頬を刺し、俺は床に転げる。

姉ちゃんは俺を見下ろしながら、腹を蹴ってくる。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/14(土) 23:02:40.01 ID:Zb6YDI78o
二次なのかオリジナルなのか分からんから最初に一言書いといて


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