過去ログ - 伊織「父の日」
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16:1[saga]
2014/06/15(日) 18:18:18.97 ID:JJ+uJ6bP0
長い沈黙。 十秒も経っていないだろうけど、とても長い静けさだった。
昔からお父様は感情を表に出す人ではなかった、それは解っている。
しかし、今の状態での沈黙は苦行である事に他ならなかった。

直にお父様が口を開いた。 だがそれは感謝では無かった。


「こんな事に時間を割くくらいなら、勉学に励んだらどうだ」


冷たい言葉だった。 氷のようにいつか溶ける冷たさではなく、鉄のような冷たさで。
確かに私の動機は、不純な物だったのかもしれない。
幼少の頃の謎を解き明かす為に、父の日というものをダシにしているような物だ。
「こんな事」と言われても仕方ないだろう。


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