30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 18:19:59.09 ID:OIe+ZWtGo
流れに飲まれた大岩の上で、雨に濡れて細くなった猫が震えている。
少女はそれを見てすぐにでも飛びつこうとしたが、僕は何とかそれを押さえる。
無策に飛び込めば、まず助からない流れの速さだ。
しかし、もちろんこのまま放っておくと今度は猫が危ないわけで。
僕は鞄の中に使えそうなものが無いかぶちまけてみるが、特に何もなく
いや、そうか……使えそうなものはまさにこの鞄だ
少し待って!
「……?」
鞄を肩にかける時に使う紐の部分、その片方を外し一本の帯のようにする。
こうすれば簡易的な救命うきわのようなものになるだろう。
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