37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/18(水) 20:32:40.99 ID:OIe+ZWtGo
……誰、ですか?
僕の返答に、女の子は呆気に取られた表情で固まる。
そんなに変な事を言っただろうか?と首を傾げた僕の視線、斜め下の辺りに見たことのある猫の姿。
「……せっかく会いに来てやったっていうのに……!」
僕の大好きな猫みたいな声が、目の前の女の子から発せられて、それに合わせて猫が飛び上がった。
そんな猫を僕は胸で受け止めて、河川敷の上に転がる。
久しぶりの再会に、ゴロゴロと喉を鳴らす猫を撫でながら女の子……いや、少女を見上げる。
もう少し年下と思っていたが、まさか先輩後輩ぐらいしか歳の差が無いとは。
「……遅くなってゴメン」
少ししおらしい表情の少女もまた可愛くて、そのままにしておこうかと思ったが、流石に可愛そうなので僕は笑いながら
別に?一年ちょっとぐらいさ
とだけ返した。
少女が今まで何をしていたかとか、そういうのが気にならないわけではないが、今は会えた事がただ嬉しい。
ガム、膨らませるの上手くなったんだよ
「……そっか」
食べる?ガム
「……うん、貰う」
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