過去ログ - 愛「夢にまで見ていたあのステージ」
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1:1[saga]
2014/06/25(水) 21:38:43.46 ID:jCc3EvyG0
・アイマス、876SSです。
・愛ちゃん誕生日おめでとう!!!
・地の文あります。
・書き溜めてあるのですぐ終わります。
では、よろしくお願いします。
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2:1[saga]
2014/06/25(水) 21:38:57.21 ID:jCc3EvyG0
愛「えぇっとー、えぇっとー……!!」
ゴソゴソとタンスの中身を発掘してお気に入りの服を探す。
この前着たハズなのになんでこんな奥にまで行ってるんだろう、とは不思議と思わなかった。
3:1[saga]
2014/06/25(水) 21:39:42.06 ID:jCc3EvyG0
舞「きゃっ、こら愛。 危ないでしょうが」
愛「ごごご、ごめんなさいーっ!! って、ママ干してるって言ったよね!?」
舞「…………? えぇ、あんたのお気に入りの奴でしょう?」
4:1[saga]
2014/06/25(水) 21:40:13.75 ID:jCc3EvyG0
愛「あ……、そうだった……!!」
舞「解った? 仕方ないけど今日は諦めなさい」
愛「うぅうぅ……!! やだやだ、だって今日は特別なんだよ!?」
5:1[saga]
2014/06/25(水) 21:40:59.70 ID:jCc3EvyG0
・ ・ ・ ・ ・
結局あの後、せめて動きやすい格好で、と思い、
白黒のストライプに赤のパーカーを着込んできた。
6:1[saga]
2014/06/25(水) 21:41:33.05 ID:jCc3EvyG0
愛「涼さん絵理さん、おはようございますっ!!」
脊髄反射のように頭を下げる。
芸能界で一番最初に覚え、そして一番大切な行為、それが挨拶だ。
それを一も二も無く受け取ってお返しを貰う。
7:1[saga]
2014/06/25(水) 21:42:07.89 ID:jCc3EvyG0
涼・絵理「「実は…………?」」
二人が眉根を寄せて堅苦しく喉を鳴らす。
そこまで気を遣う必要は無いのにと、鼻の頭を掻く。
早く二人を開放しようと思い、ネタ晴らしと言うほどでも無いネタ晴らしをする。
8:1[saga]
2014/06/25(水) 21:42:43.78 ID:jCc3EvyG0
疑問符の数は言葉の数だけ増えるもので。
返事を二つ貰えた分、疑問符は三つとなった。
涼「愛ちゃん、平常運転なんだね……。 僕なんて緊張で震えてるのに……」
9:1[saga]
2014/06/25(水) 21:43:28.93 ID:jCc3EvyG0
・ ・ ・ ・ ・
メイクも衣装合わせも終了した頃、
入場時間も過ぎて開演まで残すところあと三十分近く。
刻一刻と迫ってくる時間に、心臓の少し下の部分が締め付けられるような感覚に陥る。
10:1[saga]
2014/06/25(水) 21:44:14.15 ID:jCc3EvyG0
絵理「大丈夫? ……うぅん、大丈夫」
愛「……絵理さん」
セットした髪を乱さないように、触れるか触れないかの力加減の撫で方で、
11:1[saga]
2014/06/25(水) 21:44:49.54 ID:jCc3EvyG0
愛「あはははははっ、ふふっ、くふあはははっ!! ……ありがとうございますっ」
涼「……愛ちゃん?」
愛「元気付けてもらっちゃって、情けないですよねあたし」
12:1[saga]
2014/06/25(水) 21:45:27.62 ID:jCc3EvyG0
・ ・ ・ ・ ・
ステージ下、所謂奈落に位置する場所から迫りを使ってステージに上がる。
上がっていくにつれて心臓が早鐘を打つ。
13:1[saga]
2014/06/25(水) 21:46:10.72 ID:jCc3EvyG0
愛「……………………大丈夫」
涼・絵理「「…………!!」」
私の手に触れている手の力が少しだけ緩んだ気がした。
14:1[saga]
2014/06/25(水) 21:46:59.25 ID:jCc3EvyG0
二人も一緒だったらしい、握っていた手が離れた。
きっと、胸の高鳴りを抑えるかのように胸の上に手を置いているんだろう。
私のように。
15:1[saga]
2014/06/25(水) 21:47:31.96 ID:jCc3EvyG0
そして……、これだけは鮮明に覚えている。
何回目かだったか。 あれは終わり間近、心身共に満身創痍の状態でトークを挟んだ時の事。
16:1[saga]
2014/06/25(水) 21:48:16.44 ID:jCc3EvyG0
愛「……えっ? あ、あたし、聞いてないですよっ!?」
絵理「……っ、そりゃあ、ナイショにしてたから?」
涼「えーっ、その大切な人と言うのは、愛ちゃんの事なんですっ!!」
17:1[saga]
2014/06/25(水) 21:48:51.86 ID:jCc3EvyG0
涼・絵理「「せーの」」
涼・絵理「「愛ちゃんの誕生日なんです!!!!」」
18:1[saga]
2014/06/25(水) 21:49:20.80 ID:jCc3EvyG0
ウオオオオオオオオオオオオ!!!
待ってましたと言わんばかりの声援。
雄たけびの中には「おめでとう」や「愛ちゃん大好きだよ」という言葉も聞こえてくる。
19:1[saga]
2014/06/25(水) 21:50:48.64 ID:jCc3EvyG0
愛「あれ、おかしいな……。 嬉しいっ、嬉しいのにっ」
涙が流れる目尻を両手で拭う。
「女の流す涙は宝石」、とキザな男が女を口説くのに使うような言葉を聞いた事がある。
20:1[saga]
2014/06/25(水) 21:51:22.50 ID:jCc3EvyG0
愛「………………このライブをやるまで、色んな事がありました」
21:1[saga]
2014/06/25(水) 21:51:54.32 ID:jCc3EvyG0
愛「どこまでも続く、広い広い寂しい会場を見ながらそう思ったんです」
愛「でも、頑張るしか無い。 そんなんで立ち止まってたらライブなんて成功しない」
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