過去ログ - 響「はるかさん」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:46:15.70 ID:XBDAf+boO
いまからちょっと投下します。

あと、元ネタ知らなくても問題なく読めるようになってます。響にはるかさんについて教えてくれた女性含め、アイマスのキャラ以外で出てくる人物は全てただのモブです。
専門用語や設定のたぐいもありませんので、安心して読んで下さい。


22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:46:42.49 ID:XBDAf+boO
初めて『はるかさん』を目にした日から数日が経って、自分は次第に『はるかさん』のことを考えなくなってきていた。
もちろん、あんなインパクトの強い存在をそうやすやすと忘れられはしない。
けど、そのことばかり考えていては仕事をしっかりこなすことも出来ない。
なにせ自分はとてつもなく多忙なんだ。
台本や振り付けを覚えたりポーズを取ったりと目まぐるしいアイドルの仕事は、自然にあの不可思議なモノのことを考えずに済む状況を作ってくれた。


23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:47:46.54 ID:XBDAf+boO
でも、そんな誤魔化しが効いていたのもせいぜい数週間程度だった。
その日、自分は有名お笑い芸人と数人のタレント、それに貴音と一緒にグルメリポートに行ってたんだ。
その日のロケ内容は都内にある複数の有名ラーメン店の食べ比べだった。
何件も店を巡るからみんな一口二口程度食べて残してたけど、貴音だけは全部の店で必ず完食してて、周りの人たちを驚かせてたっけ。

以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:49:02.37 ID:XBDAf+boO
―――
お笑い芸人「本日最後のお店は〜、こちらっ!」

お笑い芸人のひょうきんな掛け声と共にカメラマンが店の方へカメラを向け、自分達もそれにつられて店の方を見る。

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:53:23.75 ID:XBDAf+boO
あんな人目につく所に堂々と生えている『はるかさん 』。
ただ、あの日見た『はるかさん』と比べると決定的な違いが一つあった。
それはサイズの違いだ。

その『はるかさん』はあの日見た『はるかさん』を優に超える大きさで、多分自分の三倍以上はあったと思う。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:54:56.53 ID:XBDAf+boO
貴音「……き。響。どうしたのですか、響!」

貴音に呼ばれてやっと自分の意識が『はるかさん』から離れた。
慌てて周りを見渡すと店の説明はとっくに終わっており、お笑い芸人がみんなを店内へと誘導しているところだった。

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:55:50.60 ID:XBDAf+boO
響「ま、待ってよ!それどころじゃないでしょ!見てアレ、あんなに大きいはるかさんが!」

ディレクター「ちょっとカメラ止めて!……我那覇ちゃん、なに言ってんの?」

自分がはるかさんを指さして叫ぶと、番組のディレクターがカメラを止めて自分に歩み寄ってきた。
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:57:17.87 ID:XBDAf+boO
他の出演者たちは、ただただ無言で自分の方を見ている。
やれやれ、コイツのせいで収録が長引くよ……といったような顔をして。
自分はそれがどうしても納得いかなかった。
どうして皆、アレに気づかないの?と、本気で疑問に思った。

以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/05(土) 23:58:31.04 ID:XBDAf+boO
最初は、いつも何でもお見通しなあの貴音でさえも『はるかさん』に気付いていないのかと思った。
けど自分は、貴音の目を見て全てを悟る。
あの日……初めてはるかさんを見た日、スーツ姿の女性は何と言ったか。

女性『――あの子のことを知ってる人は、みんな見ないふりしてるわ……』
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/06(日) 00:00:23.83 ID:c8vV3LxJO
そう気づくと、周りの人の様子はさっきまでとまるで違って見えた。
お笑い芸人は、自分は関係ないですよ、と『はるかさん』に向けてアピールしているかのように無表情でそっぽを向き。
タレントは自分が『はるかさん』について言及したことに対して、信じられないといった具合に眉をひそめ。
そして、ディレクターと貴音は暗にそれ以上はるかさんと関わるなと忠告していたんだ。

以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/06(日) 00:03:13.05 ID:c8vV3LxJO
……それって、なんだか変だぞ。何かが間違ってる気がする。
でも、今の自分にはそれをうまく伝える術が浮かばなかった。
だから……

響「……ごめん、自分どうかしてたさー」
以下略



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