38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/06(日) 03:06:41.62 ID:oDgS4ZAno
俺も最初ぷちの方かと
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/06(日) 09:38:59.05 ID:SYY+lkts0
つまり(のワの)さんか
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 21:38:21.91 ID:1E0rMbJtO
一週間に一度とか言いながら盛大に遅刻しましたが完結はさせます……
少ないですが投下
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 21:38:48.20 ID:1E0rMbJtO
モヤモヤした気持ちを抱えながら帰り道を行く途中で、自分はたくさんのはるかさんを見かけた。
民家の壁から生えてるはるかさんとかブティックのショーウィンドウでマネキンと並んでるはるかさんとか、アスファルトから首から上だけ出してるはるかさんとか……でも、それに反応する人は一人もいなかった。
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 21:39:16.15 ID:1E0rMbJtO
壁からはるかさんが生えてる家の住人ははるかさんなんか見えてないような顔で布団を干してたし、ショーウィンドウを見てる女性達ははるかさんの隣のマネキンが被ってる帽子に夢中だったし、アスファルトからはるかさんが生えてても誰一人足元なんか見ないで携帯をいじりながら歩いてた。
なんだか本当ははるかさんがそこにいないんじゃないかと思うくらい、誰もはるかさんを見やしない。
だけど確かにはるかさんはそこにいるんだ。
民家の住人ははるかさんに被らないように布団を干してるし、ブティックの店員は明確にはるかさんを避けて清掃をしてた。アスファルトから生えてるはるかさんの頭を踏んづける人もいない。
だからやっぱり、みんなはるかさんを見ないふりしてるんだ。
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 21:39:42.50 ID:1E0rMbJtO
自分がその事に違和感を覚えながら歩いていた時――ついに、『それ』と出くわしたんだ。
『それ』は、何食わぬ顔で人混みの中を歩いていた。
真っ青な制服に身を包んだその人は、少し歳を取った警官。
そして、その肩から見覚えのあるモノが伸びていた。
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 21:40:16.21 ID:1E0rMbJtO
その人を見て、自分ははるかさんよりもその警官のことが気になった。
警官ははるかさんなんて生えてないかのような顔で辺りを見回しながら歩いている。……でも、見えてないわけ無いよね。
じゃあ彼は、肩から生えるはるかさんのことをどう思ってるんだろう。
あそこまで行って、どうして見ないふりが出来るんだろう。
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 21:40:43.05 ID:1E0rMbJtO
男「ひひひ響ちゃん!?生響ちゃん!?」
女「さ、サイン下さい!大ファンです!」
ギャル「もしもし、やっべーよ!今生我那覇響と遭遇してんだけど!」
男「この間のグルメ番組見ました!最高でしたよ!」
ギャル「うっせーな!どけよオタク!」
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 21:42:58.03 ID:1E0rMbJtO
警官「っ!」
警官は言葉に詰まり、周囲の人たちは黙って少しずつ離れていった。
はるかさんは、相変わらず中空を見つめてニヤニヤ笑ってる。
なんとなく、はるかさんの笑い顔がまるでその人たちのことを馬鹿にしてるかのように見えた。
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/17(木) 21:43:24.09 ID:1E0rMbJtO
警官「君」
すると突然、警官は完全な無表情になって自分の言葉を遮った。
警官「そんなものは、生えていない。いい加減なことを言うのはやめなさい。もしかして、最近流行ってる怪しげなハーブにでも手を出してるんじゃないだろうね?」
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