過去ログ - ゴルゴ「キュウべえだと・・・?」
↓ 1- 覧 板 20
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:39:54.50 ID:x6e56MzU0
ドーン!
巨大砲の直撃を受けた魔女が雲散霧消すると、ピンク色の結界が薄れてゆき、周囲はまた元の病院横の人気のない駐輪場に戻っていた。
いつの間にか夕闇が近づいており、薄暗くなっている。
じっと立ち尽くす5人
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:40:43.43 ID:x6e56MzU0
マミ「暁美さんね?あなたにも感謝するわ。おじさまに力を与えてくださったのね?
それに・・・」
マミはじっと顔をうつむける
マミ「あなたの忠告通りだったわ。あなたたちが来てくれなかったら私は本当に危ないところだった。今頃命を落としていたかもしれないわ。
ありがとう」
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:41:52.03 ID:x6e56MzU0
マミ「そうだおじさま」
マミはくるりとゴルゴの方を向き直る
マミ「まだ私おじさまのお名前をうかがっていなかったわね。よろしいかしら?」
ゴルゴ「デューク・東郷だ…」
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/29(日) 12:42:09.89 ID:LiwwKeg10
おじさまwwwwwww
それにしてもこのゴルゴは初期ほどじゃないけどしゃべるな……
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:42:52.80 ID:x6e56MzU0
ほむら「話があるのだけれどいいかしら」
宵闇が迫りくる見滝原の大通りを中心部に向かって歩いているゴルゴの背に声がかかった。
ゴルゴはあの後マミと共にいた二人の少女の紹介を受け-ピンク髪の少女は鹿目まどか、青髪の少女は美樹さやかと名乗った-病院から別れてきたところだった。
ゴルゴ「・・・」
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:43:45.79 ID:x6e56MzU0
「お待たせしました」
呼びかけと共に二人の前に飲み物を置く店員。二人は人気の少ない喫茶店の隅の奥手、柱と腰より少し上ほどの高さの壁に仕切られた一角のうちの一番奥の席に向かい合って座っている。
このスペースには他にもいくつかテーブルとソファ席が並んでいるが、今は二人の他誰もいない。
二人が注文したのはゴルゴがコーヒー、ほむらがオレンジジュースだ。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:44:43.99 ID:x6e56MzU0
ほむらは驚愕の表情で突きつけられたプリント画像を見ていたが、ゴルゴが質問を発するうちに徐々に動揺が収まっていき、激しい息遣いも穏やかになっていった。
ほむらは目を閉じて、大きく息を吸い、軽く顔をうつむけた後、再びきっとゴルゴの顔を見据えると、先ほどまでの動揺がどこかに飛んでいったように、また元の冷たい瞳に戻った。
ほむら「魔法少女のことについては後で話すわ。でもまずはこちらの話-」
ほむらは片手でふぁさっと顔の横にかかった長い黒髪をかき上げると、目を閉じて小さな声で歌いだした
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:45:43.44 ID:x6e56MzU0
見滝原ビジネスホテルの最上階の一室。
浴室から出たゴルゴは備え付けのバスタオルで体を拭き、下着一枚のままベッドに座り込むと彼の巨体の重みでベッドのスプリングが軋んだ。
シャワーを浴びた熱気を夏の夜の暑さのなかで冷ますにはこの格好が一番いい。開け放した窓からひんやりとしてとして爽やかな夜気が注ぎ込んで、火照った体をほどよく冷ましてくれる。
シュボッ
カポラル葉巻に火をつけ、窓から見える見滝原の繁華街の夜景に目をやりながらゴルゴは先ほどのほむらとのやり取りを思い出していた
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:46:44.70 ID:x6e56MzU0
ほむらは再びきょろきょろして魔法少女の変身を解くと、ここに入った時と同じ見滝原中学校の制服姿に戻った。
ほむら「そのことはもういいでしょう。先ほどのあなたの戦いぶりを見て確信したわ。あなたなら私の願いをかなえるだけの力があるわ」
彼女は魔法少女について語り始めた。キュウべえと契約して魔法少女になること。魔法少女になった者は魂が肉体から離れてソウルジェムと呼ばれる物質に取り込まれること。
魔翌力の使用や負傷、感情の落ち込みによってソウルジェムが濁ること。それを浄化する、魔女が落すグリーフシードのこと。そして、ソウルジェムが真っ黒に濁った時魔法少女自身が魔女になること。つまり、今まで彼らが戦ってきた魔女は彼女ら魔法少女自身の成れの果てということになる。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:47:38.42 ID:x6e56MzU0
一瞬大きく目を見開いたほむらだったが、すぐに冷静さを取り戻して
ほむら「・・・それは私が正体を明かさないから?」
ゴルゴは一瞬ピクリと片方の眉を動かし
ゴルゴ「そういうことではない・・・俺は現在今の依頼を遂行中だ…」
ほむら「キュウべえの抹殺かしら?」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/29(日) 12:48:38.03 ID:x6e56MzU0
ほむら「それに-」
ほむらは軽く目を閉じ首を傾げてフッと笑うとともにふぁさっと髪をかき上げた。どうやら髪をかき上げるのがほむらの癖のようだ
ほむら「先ほどマミに言っていたわね。あなた『借りは返す主義』だって。さっきの私の借りを返すという形ででも協力してほしいのだけど?」
ゴルゴ「・・・」
ゴルゴの脳裏に体の寸前まで迫ったお菓子の魔女の薄く鋭い刃のような牙がよぎった。
330Res/226.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。