過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/31(木) 23:16:00.12 ID:j48OEh5L0
ラッタを守るようにして抱きしめていたレッドへ、ナツメが懸命に語りかける。

「ナツメ……さん」

「!! 良かった……!! ……フーディンと私の力を合わせてテレポートを使うわ。すぐにビルの外へ行くわよ」

ナツメのテレポートは最終手段だった。これだけのポケモン達と共にテレポートを使えば、ナツメも消耗してろくに動けなくなるだろう。

(だけど、今は逃げるしかない! サカキが動かないうちに!)

それはごもっともだがレッドの考えは違った。

「待って……ください。俺と、サカキのバトルは、決着が、ついてない……」

「……っ!? 馬鹿な事を言わないで! 今そんな場合じゃ……」

「……決着が、ついてないんです! 俺とポケモン達のバトルが……!」

「!?」

レッドの闘志に満ちた瞳に、ナツメは吸い込まれた。

「お願いがあります、ナツメさん。俺の、ポケモンたちに……この薬を……」

「…………」

ナツメは迷った。だが、ここで彼の戦いを否定したら、いけないような気がする。

「……わかったわ。任せて」

バリヤードとフーディンが時間を稼いでいる間、ナツメはレッドのポケモン達に回復を施していく。ナツメが緊急用に取っておいた最高級品、かいふくのくすりも惜しみなく使った。

(この子たちも、レッドと同じ……。どうして、こんな瞳ができるの?)

レッドとそのポケモン達の、魂が燃えている。


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