15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/15(火) 18:39:10.75 ID:eOhLbTZvo
視線の高さを少女に合わせてしばし見つめ合う。
「それならよし」
「やったぁ!」
小躍りを始めるミナにヘレナは発破をかけた。
「さっさと行かないと取り消すよ!」
「はーい!」
ミナは再びぱたたたと駆けていった。
やれやれとため息をついてから空を見上げると、太陽はやや西側にあって柔らかい陽光を地上に注いでいた。
風がヘレナの白髪を撫でる。
草花がさわさわとかすかに囁いた。
振り向くとやや離れたところに風車屋敷。
丘というには足りないが周りよりも少し高くなった地面に鎮座している。
風車がゆっくり回っているのが見えた。
痛む膝に鞭打って、ヘレナはそちらに足を向けた。
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