37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:23:53.92 ID:TmyX6+Eao
そんなことが何回も続いた。
つまり何回も青年の顔を見ることになった。
本当奇遇だねえと彼は笑ったがこちらは理由が分かっていた。
魔法だ。
青年がこちらに興味を持っているのは明らかだったので、自分は魔女だと教えてやった。
胡散臭さか怯えか呆れか、そのどれを感じるかは知らないがとにかくさっさと消えろという意思表示だった。
思惑通り青年は立ち去った。
そして宿の隣の部屋に移ってきた。
青年は言った。ぼくは魔女を探してたんだと。
訝しい思いで見やると彼は続けた。
だって魔女といれば不思議な体験ができるんだろう?
呆れた。
この男は自分をなんだと思ってるのだ。
それから数か月間、この男を撒くことに専念した。
そのどれもが失敗した。
魔法がそうさせてはくれなかったからだ。
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