39: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:44:35.29 ID:eOOBDl4/o
「そのために、今救える可能性のある人を見捨てろって言うの?
いやだよあたしは。あたしは絶対、マミさんみたいな完璧な魔法少女になるんだ」
消えてしまった巴さん。
40: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:45:36.93 ID:eOOBDl4/o
「……じゃあ、もう行くね、ほむら」
「ま、待ってっ! 行かないでっ!」
41: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:46:32.99 ID:eOOBDl4/o
〜☆
「キュゥべえ! 私は巴さんと美樹さんを生き返らせたい! そのために、この命を使いたい!」
美樹さんのバラバラになった死体の前、崩壊寸前の結界の中で、私は白い宇宙人に願いを吠える。
42: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:48:04.03 ID:eOOBDl4/o
「無理だよ、ほむら。キミの魔法少女の素質では死者を生き返らせることはできない。
エントロピーを凌駕しない。もちろんその場に死体が残っているかどうかにかかわらずね」
キュゥべえが何を言ったのか、一瞬理解できない。
43: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:49:52.67 ID:eOOBDl4/o
「そっか。じゃあ、契約に関する話はまた今度ってことになるね。残念だけど。
……じゃあね、ほむら。また会おう」
キュゥべえがくるりと背を向け悠々立ち去っていく。
44: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:53:20.47 ID:eOOBDl4/o
〜☆
座り心地のよい椅子に背を預けて、目蓋を閉じた。
意識の「スイッチ」を意図的に切り替えると、
45: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:56:19.64 ID:eOOBDl4/o
しばしの間くつろいで、己の過去を観賞した。
数分が経って、映像がクライマックスを迎える。
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/22(火) 00:56:22.89 ID:MVmqBfVSo
さやかがメガほむに優しいと変な違和感あるな
47: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:57:44.73 ID:eOOBDl4/o
「――以上が詳細だけど、わかった? できるわよね?」
「はい、大丈夫です、できます」
48: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 01:02:29.23 ID:eOOBDl4/o
もう一度目蓋を閉じて、今度は映像の再生などはせず、
この目で最後にインキュベーターを見た日のことを回想する。
数年悩んだけれど、美樹さんと巴さんを生き返らせる以上の願いを、結局見つけられなかった私。
49: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 01:04:14.14 ID:eOOBDl4/o
でも、それは違う。
全然終わってなどいない。
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