26:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [sage]
2014/07/27(日) 21:28:31.16 ID:IIy9Ia5F0
名前欄ンゴ
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2014/07/27(日) 21:29:20.71 ID:IIy9Ia5F0
玄「……どういうことなの…」
私の脳内を刹那混沌が支配する。
自然、私の右足が前に出る。
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2014/07/27(日) 21:29:50.65 ID:IIy9Ia5F0
林の中を、木漏れ日を受けながら歩く。
玄(なんだか、気持ちよくって今の状況を忘れちゃいそう…)
柔らかな陽光に包まれ、意識もふわふわと浮遊を始めた頃。
29:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:30:59.66 ID:IIy9Ia5F0
玄(テントがあるってことはちゃんと人はいるみたい)
少し安心感を持った私は、テントの中にいるであろう人に声をかけた。
玄「もしもし、すみませーん!迷ってしまったのですが…」
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2014/07/27(日) 21:33:21.29 ID:IIy9Ia5F0
ジジジ、という特有の音とともに、ゆっくりと中が見えてくる
まだ湯気を湛えたカップラーメン、この横の箸。皺の付いたまま、畳まれずに放置されている青い寝袋。
まるで『つい数分前まで誰かが居た』ような生活感。しかし、そこには人影一つ無かった。
31:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:33:59.05 ID:IIy9Ia5F0
しばらく進むと森を抜け、草が生い茂る草原に出た。
特に進展のないまま、私は背の高い草を掻き分け掻き分け進む。
しかし、行けども行けども草の海。
32:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:35:54.04 ID:IIy9Ia5F0
玄「どこか、寝泊まりできるところを探さなきゃ…」
しかし、周りは一面草、草、草。周りと比べれば少し背の高いものもあるが、それも所詮は草。木ではない。勿論野宿の屋根になりそうにはない。
遠くに森は見えるが、少し遠いだろうか。
33:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:36:47.02 ID:IIy9Ia5F0
玄「……テントを借りよう」
私は体を反転し、速足で元来た方向に戻り始めた。
道も何もないので迷う危険性はあるが、ここで待って雨をもろに受けたらどうしようもない。
34:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:38:44.58 ID:IIy9Ia5F0
自然と手が寝袋に伸び、広げ、中に滑り込んだ。
外を見ると、既に日は沈み、真っ暗な夜が顔を出していた。
玄「……おやすみなさい」
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2014/07/27(日) 21:39:55.44 ID:IIy9Ia5F0
この調子で夏休み期間全部の描写を目標にしてます。
書き溜めはそろそろ尽きます。
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2014/07/27(日) 21:42:03.00 ID:IIy9Ia5F0
七月十九日(土) 天気:雨のち曇
玄「んっ…」
目覚めた私の眼に飛び込んできたのは、いつもの部屋の天井ではなく、見慣れない布のようなもの。
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