31:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:33:59.05 ID:IIy9Ia5F0
しばらく進むと森を抜け、草が生い茂る草原に出た。
特に進展のないまま、私は背の高い草を掻き分け掻き分け進む。
しかし、行けども行けども草の海。
32:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:35:54.04 ID:IIy9Ia5F0
玄「どこか、寝泊まりできるところを探さなきゃ…」
しかし、周りは一面草、草、草。周りと比べれば少し背の高いものもあるが、それも所詮は草。木ではない。勿論野宿の屋根になりそうにはない。
遠くに森は見えるが、少し遠いだろうか。
33:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:36:47.02 ID:IIy9Ia5F0
玄「……テントを借りよう」
私は体を反転し、速足で元来た方向に戻り始めた。
道も何もないので迷う危険性はあるが、ここで待って雨をもろに受けたらどうしようもない。
34:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:38:44.58 ID:IIy9Ia5F0
自然と手が寝袋に伸び、広げ、中に滑り込んだ。
外を見ると、既に日は沈み、真っ暗な夜が顔を出していた。
玄「……おやすみなさい」
35:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [sage]
2014/07/27(日) 21:39:55.44 ID:IIy9Ia5F0
この調子で夏休み期間全部の描写を目標にしてます。
書き溜めはそろそろ尽きます。
36:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:42:03.00 ID:IIy9Ia5F0
七月十九日(土) 天気:雨のち曇
玄「んっ…」
目覚めた私の眼に飛び込んできたのは、いつもの部屋の天井ではなく、見慣れない布のようなもの。
37:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:45:12.91 ID:IIy9Ia5F0
小雨が降る中、森を抜け、遥か遠く、小さく見ゆる森を目指して歩く。
その間、私は今の状況を整理していた。
山に遊びに行き、洞窟の中に入ってみたら別の場所にいて、さらに洞窟をくぐっても戻ることができず、とりあえず周囲を探検している。
38:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:45:43.57 ID:IIy9Ia5F0
そういえば、今私は向こうでどのように扱われているのだろう。
行方不明として捜査されているのだろうか。ここまで来てくれるだろうか。
そういえば、穏乃ちゃんと憧ちゃんが怒られているかもしれない。
39:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:46:13.76 ID:IIy9Ia5F0
雨はやみ、白雲が空一面を覆う。
杉、松、針葉樹が空に針を描く。
足元に違和感を感じ、私は下を見た。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/27(日) 21:52:05.43 ID:wuGosrWLO
途中ちょっと怖くなった
面白い
41:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 22:28:40.44 ID:IIy9Ia5F0
ただただ続く森の中の道を、鼻歌交じりに歩く。
湿った風が汚れた服を靡かせる。
道に沿って曲がると、その先に開けた地が見えた。
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