27: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:25:43.21 ID:gz+5vwBbo
P「勘違いしてるようだけど、その四条家がうちのアイドルである四条貴音と関係があるかっていうのは、俺にもまだわからないんだ。それを確かめにきたっていうのが正しい」
青山「はぁ、そうなんすか……それにしても知らなかったな。まさか四条貴音が失踪だなんて……」
P「あ、今の話はくれぐれも他言無用に頼むよ」
28: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:27:10.86 ID:gz+5vwBbo
P「それって、こう……銀色の髪をした女の子ですか?」
店員「ええ! 四条様のところの貴音お嬢様でしょう? 一週間ほど前に村にお戻りになられたんですよ」
P「はぁ、貴音お嬢様……」
29: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:32:32.71 ID:gz+5vwBbo
朝、家を出る時にパンを一枚胃の中に入れたっきりで空腹だったせいもあり、あっという間に完食してしまった。
白河「……ところで、おばちゃん」
白河くんが切り出した。
30: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:37:09.56 ID:gz+5vwBbo
P「霊能力って……そんなまさか」
本気で言っているのか? テレビの特番じゃないんだぞ?
店員「お客さん」
31: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:38:28.98 ID:gz+5vwBbo
朱袮「え、ええと……あ、そうだ!」
微妙に緊張した空気を変えようとしてくれたのか、変に明るい声で朱袮さんが言った。
朱袮「そういえばこの村には、神宿りの方たちだけじゃなくて、他にも村のまとめ役をしてる人たちがいるんでしたよね?」
32: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:42:45.24 ID:gz+5vwBbo
勘定を済ませ店から出る。
しかし、あの店員さんの話からすると、俺一人で四条家に向かったところで会わせてもらえるかはなんとも微妙だな……。
もしかしたら、怪しい者扱いされて門前払いということもあり得る。
33: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:48:19.19 ID:gz+5vwBbo
広場には既に人が集まり始めており、それぞれ祭りの準備に追われているようだった。
入り口には『十年祭』と大きく書かれた木の門が建っている。
白河「――十年祭というのは文字通り、この村で10年に一度行われる祭りです」
34: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:49:30.63 ID:gz+5vwBbo
P「浄めの儀式? それはなにをするんだい?」
白河「あー……」
P「どうかした?」
35: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:54:22.98 ID:gz+5vwBbo
ここに来た事情をかいつまんで説明する。
千家「――それはそれは。大変でしたね。私はアイドル事情には詳しくないのでどうとも言えませんが……よろしければこの後我々とご一緒しませんか? 研究のために協力いただいておりまして、特別に四条家の屋敷に招かれているのです」
P「い、いいんですか?」
36: ◆u7jijUkfI.[saga]
2014/08/03(日) 22:55:36.13 ID:gz+5vwBbo
千家「よろしければこの十年祭についてお話しても?」
P「あー……ええ、ぜひお願いします」
正直に言うとそこまで興味があるわけではなかったが、お世話になる以上は少し交友を深めておきたい。
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