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2014/08/04(月) 01:59:33.86 ID:vf2iimTAO
俺は女が苦手だ。最初にあったのは五歳の頃、同じ剣道を教えてるおじさんが連れてきて、許嫁だと言った。
その頃、意味は分からなかったが、子供ながらに友達なのだろうと思っていた。
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2014/08/04(月) 02:02:42.24 ID:vf2iimTAO
そんな中、お互い立ち会うことになり、まざまざと力の差を見せつけられることになる。手も足も出なかった。
ぼそりと親父が女は天才だなと言った一言が、嫌に耳に残った。
それからは、何ふり構わず剣道に打ち込んだ。それでも、女は壁として立ちはだかった。それは、今もだ。
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2014/08/04(月) 02:06:47.37 ID:vf2iimTAO
朝の道場は静かなものだ。ブレそうになる精神(こころ)の筋を伸ばすにはちょうどいい。眼前に目標を定め、想像を打つ。
けれど、その想像はいつも上に行き、一度も勝つことができない。
男「…ふぅ」
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2014/08/04(月) 02:14:59.79 ID:vf2iimTAO
その後、身体を洗い朝食を済ませ朝練に向かう。
朝方の気温は肌寒く、自転車で向かう時に撫でる風は冷たいが、道場の練習で熱が帯びた身体にはちょうどいい。
学校について、真っ直ぐ部室に来ると、先輩方が準備しているところだった。
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2014/08/04(月) 02:22:42.45 ID:vf2iimTAO
竹刀がぶつかり合う音が心地よいと思うのは、たぶん俺ぐらいのものだろう。
子供の頃から聞き慣れているせいか、自分には良い音にしか聞こえない。
そんなことを考えながら、俺には先輩と戦う余裕があった。それもそうだ、ここにいる大半は、俺の家の道場で剣道を習ってきた人達ばかり、クセも何もお互い知っている。
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2014/08/04(月) 02:28:55.49 ID:vf2iimTAO
一本という言葉が聞こえ、お互い定位置戻り礼をする。
先輩「いや〜、やっぱりもうちょっと我慢しなきゃダメだな〜」
男「先輩、気が早いとこありますからね」
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2014/08/04(月) 02:29:46.47 ID:vf2iimTAO
さてここまで、おいらは寝る!
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2014/08/04(月) 07:45:22.10 ID:RK+bUTJcO
おつ
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2014/08/04(月) 11:47:47.91 ID:u5xHIfobO
おつ
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2014/08/04(月) 17:08:56.82 ID:vf2iimTAO
ほんじゃ再開
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2014/08/04(月) 17:23:44.87 ID:vf2iimTAO
学校での生活は退屈なものだ。竹刀とはいえ、真剣なピリピリとしたやり取りに慣れてしまうと、穏やかな日々がどこか色褪せて見える。
男友「退屈そうだな」
男「今頃来たのか」
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