過去ログ - 昼下がりの女子中学生 百合ver
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2014/08/08(金) 00:01:47.05 ID:hxj0TQd00
「おじさんの娘、可愛いから一発で分かると思うんだが」
「おえ」
「申し訳ないけど、お嬢ちゃんも可愛いけど、お嬢ちゃんよりも可愛いんだ」
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2014/08/08(金) 00:15:06.55 ID:hxj0TQd00
タクシーの中は意外にも涼しかったらしく、熱気から逃げるように私はカフェの扉を開けた。
カランカランとベルが来店を知らせる。
昼間なのに、薄暗い。カーテンから差し込む光で、辛うじて一角だけ明るいけれど。
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2014/08/08(金) 00:27:57.28 ID:hxj0TQd00
「店長、お湯沸かすよー」
「あー、ちさとさん。かまわんかまわん」
店長はやや慌てて出てきて、カウンターの上の伝票に目を通した。
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2014/08/08(金) 00:39:29.71 ID:hxj0TQd00
「そんなくそ甘いもの食べてると、糖尿になるよ」
「夜散歩しとるから大丈夫」
そんなので消費できるのか疑問だ。店長は作り置いていた粗挽きの豆をペーパーフィルターをセットしたドリッパーにぱらぱらと入れていく。
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2014/08/08(金) 00:52:09.25 ID:hxj0TQd00
「英語は大事だ。英語を勉強するなら、英語の歌を覚えるのが手っ取り早い」
「うん、そうだね」
「だが、アメリカよりもやはりイギリスの英語が美しい。発音が綺麗だ」
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2014/08/08(金) 01:10:35.03 ID:hxj0TQd00
抽出した液体がサーバーに溜まっていく。一滴、また一滴と。それを見るのは好きだった。
店長は冷凍庫から氷を取り出して、サーバーにたっぷりと落とし入れる。
「There's a lamp shini' bright in a cabin……」
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2014/08/08(金) 01:28:58.59 ID:hxj0TQd00
店長のしわがれた歌声を聴きながら、アイスコーヒーに舌鼓を打つ。
ずっとこんな日が続けばいいのに。
何にも縛られない。
店長はそのうちハーモニカを吹き出していた。
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2014/08/08(金) 01:41:33.62 ID:hxj0TQd00
気が付くと、誰かの背中に負ぶわれていた。
「ふえ……?」
「気が付いた?」
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2014/08/08(金) 01:58:10.08 ID:hxj0TQd00
斜陽が伊藤さんの顔を染める。
「心配した。あの書き置きはひどい」
「ちゃんと捜さないでって、お願いしたのに」
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2014/08/08(金) 02:19:04.85 ID:hxj0TQd00
おばあの作ったご飯が、コンビニの弁当より美味しいことは分かり切っていた。
伊藤さんの隣で食べるご飯がいつもの100倍美味しいことも分かっていた。
素直に甘えられない私が、天邪鬼な私が、こんなに優しくされていいのだろうか。
伊藤さんは、もっと怒ってくれても構わないのに。
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2014/08/08(金) 02:19:39.75 ID:hxj0TQd00
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