過去ログ - ダンガンライブ! 希望の学園と絶望のスクールアイドル
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/14(木) 10:08:25.86 ID:nRgGbdjAO
誰が誰をコロスのか


44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/14(木) 20:06:10.15 ID:O1J4JhM+0
 玄関前を通り過ぎて少し歩くと、視聴覚室と書かれたプラの差し込まれた扉がある。保健室と違い、ここは一切封鎖されている気配はない。どころか、にこが引き戸に手をかけると鍵さえかかっていないことが分かった。探索されても何ら困ることはない、とでも言いたげに解放された教室は、逆に罠である気がしてならない。

 入った途端にマシンガンが火を噴いて、といったことも、体育館でのモノクマの振る舞いを見ていれば十分察せられることである。ことりを爆殺しようとしたぬいぐるみなのだ、気紛れでトリガーハッピーの魂が宿ったとて何ら不思議はない。

「入るわよ」
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/14(木) 20:27:06.41 ID:O1J4JhM+0
 安堵したというか気が抜けたというか、教室の中には普通の高校よりは少々グレードが高い、といったくらいの視聴覚室であった。高校の視聴覚室と言えば、武骨でやけに回線の遅い四角いパソコンがいくつも並んでいる姿を想像するだろう。

 この視聴覚室はそんな平々凡々たる想像とはかけ離れており、パソコンではなく再生用の中型モニター付きのDVDプレーヤーが置かれているのだ。中々にスタイリッシュで都会的な光景である。

 特に何も起こらないことにホッと一息ついた途端、にこの背中に軽い衝撃が走る。 
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/14(木) 20:32:22.22 ID:O1J4JhM+0
>>43
一応最後までの流れは全部決まっていますので、何とか八月中には一人目の裁判まで終わらせたいです


47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/15(金) 08:16:45.11 ID:PIFTFhZM0
 電灯がついていないにも関わらず、視聴覚室内は妙な明るさに包まれている。というのも、大量のDVDプレーヤーが絶えず発光を続けているからである。トイレのように安心感を得られるような光ではなく、ブルーライトの混じった光が空間を照らす様は自分達の身体が深海をたゆたうような幻覚を見せ、一種幻想的な世界へと三人を誘う。

「スピリチュアルな景色やね」

 感じ入ったような希の声に、にこは珍しく同意する。何らスピリチュアルさの無いタイミングでも、しばしばこのオカルト傾倒的口癖を呟く希ではあったが、この蠱惑的な光景に関してはその口癖がこの空間の奇怪さと現実との差異を増幅させ、更なる感慨をもたらすのだ。
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/15(金) 23:06:52.46 ID:OCpz04EVo



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[age]
2014/08/16(土) 17:45:14.42 ID:QLeSvmvSO



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/17(日) 05:20:01.85 ID:qt55avpxO
 しばし視聴覚室を探索した後、もう一度にこと希はそのかくも美しき幻惑的風景に酔いしれ、絵里はそんな二人に呆れつつ部屋を出る。

 視聴覚室を出てすぐ右方向に折れると濁った血液のように赤い扉が見える。近付いてよく見てみると、それは他の扉と同じように装飾を施されてはいるものの、持ち手は無く機械操作によって開かれるのであろう扉ということが分かる。

 自動ドアのように至近距離まで近付けば開くのかもしれないと、思い思い扉の目の前に立つ三人であったが、挑む者にその門は開かれることなくただ沈黙を保つばかりだ。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/17(日) 05:32:49.38 ID:qt55avpxO
 個室の区画、電子生徒手帳に載るマップによるところの『寄宿舎エリア』は、薄暗い学園内とは打って変わって明るく清潔感のある場所であった。

 一瞬安堵を覚えたにこだったが、マップが示す個室のある廊下が一目見ただけで嫌気がさすほどに、悪趣味な赤色の光で照らされているのを見て僅かばかりの安息が消し飛んだことを悟った。

「こっちは結構明るいんやね。向こうの蛍光灯もこれと同じのに取り替えればええのに」
以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/17(日) 05:50:31.42 ID:qt55avpxO
「ッ!」

 鼓膜を震わせるそれに、最初に反応したのは絵里だった。僅かに身を竦めはしたものの、すぐに悲鳴の発生源に当たりをつけ、そちらを睨みつける。

 絵里の視線の先にあったのは、大きな入り口だった。扉は無く、壁を切り取ったようにぽっかりと半円に穴が空いている。
以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/17(日) 06:13:57.37 ID:qt55avpxO
 食堂はマップに書かれていた通り、やたらと広く間を取られていた。室内を埋めるように設置された、一度に十数人は座れるであろう食事テーブルが数組あるが人のいないこの場所では、その光景が妙に寂しく見える。

 蛍光灯が照らす室内に、凛の姿はない。

 しかし、依然として悲痛な、嘆きのような叫びは聞こえたままである。
以下略



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