過去ログ - 咲「愛を失くした日」爽「愛が芽生えた日」
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41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:21:46.81 ID:a2VkTDua0
何度抱いても満たされない。飢餓感だけが募るばかりだ。

欲望のままに華奢な身体を貪りたい衝動を頭の片隅に残っていた理性で何とか抑えて、

代わりに腕の中に優しく抱きこむ。
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:26:01.88 ID:a2VkTDua0
その双眸に諦めたような傷ついたような鈍い色を映し、

ぽつりと呟く姿に胸の奥が騒ぐ。

咲の様子は今にも消えてしまいそうに儚く危うい。
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:31:28.00 ID:a2VkTDua0
あの雨の日。

ずぶ濡れで捨て猫みたいな瞳をした咲を拾ったあの日。

それから幾度となく彼女に囚われ続けている。
以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:35:10.59 ID:a2VkTDua0
咲とその恋人との関係がどうなっているのかは深くは知らない。

けれどあの全身が凍えるような雨の日に、

咲がびしょ濡れになりながらも噴水の前で凛と立っていたあの日に、
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:38:01.87 ID:a2VkTDua0


――――永遠を誓ったのに、……ドウシテ…?


以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:42:12.51 ID:a2VkTDua0
その華奢な手からも燃えるような熱さが感じられ、

咲が今だ夢の世界に漂っていることを教えてくれた。

自分は彼女が待ち望んでいる想い人ではない。
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:47:27.75 ID:a2VkTDua0
咲が今、恋人をどう想っているのかは分からない。

彼女が話すことをしない限り爽に知る術はない。

ただ、大学の休日に誘われるまま自分と逢っていることから、
以下略



48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:54:24.42 ID:a2VkTDua0
その度に胸の奥で炎が大きくなってこの身を焦がす。

それはもはや体だけの関係では飽き足らないほどに大きく燃え盛ってしまった。

咲が移した想いの種火で轟々と渦巻く炎が彼女にも移ればいい。
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 22:59:27.62 ID:a2VkTDua0
半ば意地になっていたのかもしれない。

あの時永遠を誓った言葉はいったい何だったのかと。

あの人が装った優しさで、偽善とも云えるような態度で自分に接してくる度に
以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 23:04:28.62 ID:a2VkTDua0
代わりに伝わるのは、触れ合わせた肌から感じる熱。

爽は意外なほどの熱さで自分を抱いた。

それは酷く心地が良く、自然と自分に伝わってくるもの。
以下略



51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/29(金) 23:09:37.98 ID:a2VkTDua0
咲「……雨が。次にまた雨が降ったら」

咲「そしたら、ちゃんと返事します。だから……」


以下略



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