61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:23:45.46 ID:Gqx9SXLWo
「だって、覗き見ってさ、悪いことじゃん。たぶん」
言いながら頭をなでる手を外したくなった。
でも私は目をつむったまま、首を澪に近づけるばかりだ。
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2014/08/30(土) 22:25:59.50 ID:Gqx9SXLWo
こっちおいで、と言われて二人してソファー側に座る。
「大丈夫、みんな寝てるよ」
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2014/08/30(土) 22:28:12.93 ID:Gqx9SXLWo
どこが、ときくと、だって今日って日曜の朝じゃん、
と返された。
軽いどや顔で見せつけられたプレイヤーの画面には、
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2014/08/30(土) 22:30:26.35 ID:Gqx9SXLWo
「そうだよ。明日は月曜だ」
口に出した覚えもないのに澪が返す。
軽い寝ぼけ頭と照明と朝の光のまぶしさのせいで、
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:32:39.78 ID:Gqx9SXLWo
「ヒスグラのこと?」
黙ってると、勝手に澪がしゃべりはじめた。
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:34:53.17 ID:Gqx9SXLWo
「うわ、これ懐かしい。律にだまされて買ったやつだ」
捨てそびれたレシート、紙のがさがさいう音。
声の温度がゆがんだ眉とあの唇とを思い出させた。
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2014/08/30(土) 22:37:06.65 ID:Gqx9SXLWo
ケータイのカメラを使いすぎて
駅のニューデイズで買った充電パックとか、
電車に集団で乗ってきた同い年くらいのJKたちの方言に
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:39:20.17 ID:Gqx9SXLWo
「ああこれ! やっぱ水上バス乗っとけばよかった」
ったく、観光じゃねえだろ。
わらいそうになった頬を見せたくなくて膝に押しつけたら、
69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:41:34.11 ID:Gqx9SXLWo
「なんかね、宿題やってないのに夏祭りに行ったのがバレちゃって。律みたいだ」
うるせーよ本当。
70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:43:47.52 ID:Gqx9SXLWo
光に慣れない目がまぶしかったせいだ。
マックの弱い灯りでも、一瞬よく見えなかった。
私の大事なひとが、
71:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/30(土) 22:46:00.95 ID:Gqx9SXLWo
紙の音も終わって、ケータイのボタンをニチニチ鳴らす音がする。
ほら、この写真、律が半目だ、とかなんとか。
その話何度目だよ。
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