過去ログ - エルフが奴隷に堕ちた理由を考えてみたりなど
1- 20
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/06(土) 18:39:58.37 ID:uMu3uzQDo

 エルフは「ふうん」と答えて別の方向にちらりと目をやったようだった。
 そちらには森がある。
 昼頃に黒々とした木々の群れが見え始め、夕方にはその辺縁にたどり着いていたのだ。

「このままじゃ終わりだ」
 暗い気分でつぶやく。
「森で何か探すとか」
 エルフが言うが彼は首を振った。
 慣れない森で食物を探すのは危険だ。無駄に体力を消耗する結果になりかねない。

「なんとか町までいかないと……」
 そこまで行ければ何とかなるかもしれない。
 エルフを買い取ってもらって金を手に入れることもできる。

 だがもし体力がもたなければ、そこで野垂れ死にだ。
 じりじりとした焦りが彼の胸を満たした。
 目を閉じうつむいた彼を、エルフがじっと見つめているのを感じた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
139Res/65.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice