過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 21:34:04.39 ID:wQP1bC+Fo
「星条旗よ永遠なれ」、「チャタヌーガ・チューチュー」、「ラ・マルセイエーズ」。私が欲しているレコードは無数にある。
CDではなく古臭いレコードを収集する私に夕張はあきれていたようだが、黒い円盤を鋭い針が撫でながら音楽を奏でる様はいつみても素晴らしいものだ。
……私はとっておきのレコードをかける。
古びた蓄音機からはドイツの音楽、ケーニヒグレッツ行進曲が執務室に響く。
かすれた鼻歌で旋律をなぞりながら窓の外を見つめると、第二艦隊が演習を行っていた。
軽巡洋艦、神通を旗艦とした第二艦隊は我が鎮守府の最古参の艦隊だ。
練度は第一艦隊に劣らず、常に慎重に作戦を完遂する縁の下の力持ち――謳われない英雄。
火力に任せた殴り合いを行う第一艦隊とは異なる細かく器用なその戦術は私の誇りであった。
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