過去ログ - 八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語はまちがっている」いろは「特別編ですよ、先輩!」
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819: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:40:25.36 ID:UjbrWcwHo
次の段階に移る。

嫌いではないのなら、俺の一色に対する感情は、いわゆる無関心であろうか。

それもノーだ。一色のことは気になるし、それは今こう考えていることからも証明できる。どうでもいい人間のためにここまで考えるわけがない。
以下略



820: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:41:22.85 ID:UjbrWcwHo
何度考えてもそこで思考がストップする。灰色の脳細胞が活動を停止して、また最初からになる。カービィの0%を思い出した。ぼうけんのしょはきえてしまいました。

八幡「くそ、延々ループとか冗談じゃねぇぞ……」

壁にかけられたアナログ時計の短針は五を指していた。……なんで見えるんだ? ……あ、もう朝になってたんすか。どうりで灯りも点けてないのに見えるわけだわ。
以下略



821: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:42:16.66 ID:UjbrWcwHo
暇つぶし機能付き目覚まし時計をセットし、ベッドに身体をあずける。

明日、どうやって伝えよう。

こんな選択をした自分が嫌になる。結局、何も成長していない。
以下略



822: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:42:52.97 ID:UjbrWcwHo
ピッガタンッ

ピッガタンッ

マッ缶を二本買う。今日は売っててよかった。流石にこんな大事な時にスポルトップはあれだし。
以下略



823: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:43:42.54 ID:UjbrWcwHo
しかし毎度のことながら緊張する。過去の黒歴史のせいで、それに拍車がかかっていることもあって、吐きそうになってるレベル。

昨夜の俺の決意が吉と出るか、凶と出るかはわからないが、それでもこれがベストだと思う。

昨夜、解は出た。
以下略



824: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:44:49.55 ID:UjbrWcwHo
一色にメールを送ったのは、つい五分ほど前のことだ。内容は、『お前が落ちてた場所に来い』と一文だけ。一色以外の人間には意味がわからないだろう。

自販機から徒歩数十秒のところに、その場所はある。

普段はほとんど人通りもなく、俺だってあのことがなければ、何の気も止めなかったであろう場所。
以下略



825: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:45:24.42 ID:UjbrWcwHo
ふと空を見上げると、そこには雲一つない青空が広がっていた。太陽の光が眩しい。

この数週間のことを思い返してみる。いざ思い出してみると、いろんなことがあったと思う。

一色がペンダントにされたり、俺が踏切で電車にひかれかけたり、本当に、いろんなことが。
以下略



826: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:46:47.18 ID:UjbrWcwHo
誰かの足音が近づいてくる。昼休みという、青春が二番目に似合う時間帯に、こんなところに来るのは、俺の知る限り一人だけだ。ちなみに一番は放課後な。

「……先輩」

後ろから話しかけられる。彼女がついにここに来たようだ。俺を呼ぶその声は震えている。
以下略



827:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/28(火) 11:47:46.71 ID:spULx7DJO
おつ


828: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/28(火) 11:49:27.84 ID:UjbrWcwHo
以上にて第三話あふたぁすとぉりぃ
『彼と彼女のその関係が終わるまでの物語』は終わりです。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

外は寒い……
以下略



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