過去ログ - 八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語はまちがっている」いろは「特別編ですよ、先輩!」
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◆.6GznXWe75C2
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2014/10/31(金) 21:26:40.93 ID:B4EYcr5Go
やっはろー! 由比ヶ浜結衣です!
まだあたしのこと覚えててくれるといいんだけど……。あと、お菓子はちゃんとガマンしてるからね。
こっちではみんな元気だよ。小町ちゃんも、彩ちゃんも、隼人くんも、中二も、みんな……。
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:27:38.53 ID:B4EYcr5Go
気づいた時には、頬に涙がつたっていた。
博士の手紙だけでわかっていたつもりだったが、そんなことはなかった。この二人の手紙によって、俺は改めて痛感してしまった。
俺は、もうこの二人には、永久に会えないのだと。
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:28:38.35 ID:B4EYcr5Go
しかし、それは永久に叶わない夢となる。博士のことを恨まないわけがない。俺はそんな聖人君子ではない。
けれど、それがそもそも八つ当たりでしかないとわかっているから、このどうしようもない気持ちのやり場が、見つからない。
ただ必死でこれ以上、涙を流さないように拳を握りしめる。が、それも無駄で流れる涙は止まらない。
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:29:15.97 ID:B4EYcr5Go
次の日。
予備校の隣にあるユザワヤで便箋と封筒一式を買い揃えてきた。
ペンを片手に机の前に陣取る。さて、何と書こうか。
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:30:08.72 ID:B4EYcr5Go
某日 午後十時
郵便ポストの前に立つ。結局あれから徹夜して一通り書き上げ、二日かけて推敲した。俺の手の中には、一封の封筒がある。最後にもう一回予備校で読み直し、封をした。中に入っているのは、送られて来た時と同じく三枚の便箋。
博士宛と、奉仕部の二人宛だ。
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:30:42.80 ID:B4EYcr5Go
八幡「……あんたは」
俺の目の前にいたのは、あの博士だった。
博士「やぁ、久しぶりだね」
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:31:26.47 ID:B4EYcr5Go
八幡「……まだ――」
博士「間に合うよ。予定より一週間も早い」
八幡「…………」
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:32:40.09 ID:B4EYcr5Go
八幡「確かに恨んでないわけじゃない」
博士「…………」
八幡「でもそれ以上に感謝している」
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860
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:33:33.40 ID:B4EYcr5Go
博士「……そう言ってもらえると、こっちも嬉しいよ。あれを作った甲斐があるというものだ」
八幡「じゃあ、これをあいつらに」
手紙を博士に渡す。俺の思いをできる限り詰め込んだ封筒だから、直接渡せて安心した。
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:34:44.19 ID:B4EYcr5Go
感触からして何かの紙かカードのようだ。面に触れないように端を持って袋からゆっくり取り出す。
八幡「これは……!」
博士「本当はそれも一緒に送ろうと思ってたんだけどね。私としたことが入れ忘れていた」
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/10/31(金) 21:36:32.65 ID:B4EYcr5Go
俺のマフラーを掴み笑顔を浮かべる由比ヶ浜に、キョトンとした表情で由比ヶ浜の隣にいる雪ノ下。そして、不機嫌そうな顔と、腐った目でカメラを見る俺が、そこには写っていた。
それを目にした瞬間、今まで思い出さないようにしていたいくつもの思い出たちが、一斉に頭の中をよぎった。
『ごめんなさい。それは無理』
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