過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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11: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:28:14.31 ID:IfVJEPyJ0
咲「ふらんすへ、行きたしと……」

咲の口から、再び詩のフレーズが零れおちる。

フランスに憧れた作家は多かった。
以下略



12: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:30:51.88 ID:IfVJEPyJ0
――こうして、咲はフランスはパリへとやってきたのである。

旅行のシーズンからは外れていることもあって、航空券は意外とすんなり取れた。

貰った商品券を全て使ってしまったが、無事日本の航空会社による直行便を抑える。
以下略



13: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:33:02.45 ID:IfVJEPyJ0
咲「えーっと、こっちでいいんだよね……」

大きな不安を抱えたまま、咲は出口を探して歩きはじめた。

咲(英語だけでもやっておいてよかったよ)
以下略



14: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:35:13.78 ID:IfVJEPyJ0
咲(ななななんなんなの、この電車は!)

咲は荷物を抱えながら、隅っこでふるふると震えている。

それは咲が今までに乗ったどの電車よりも古くて汚く、危なげな空気に満ちていた。
以下略



15: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:38:04.70 ID:IfVJEPyJ0
30分ほどで目的駅に着いたが、咲には一時間くらいに感じられた。

電車から降りた瞬間、背中にかいた汗がすっと冷えるのを感じて驚く。

どうやら自分でも気づかないほどに緊張していたらしい。
以下略



16: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:42:39.94 ID:IfVJEPyJ0

咲「……」

目をこすっても、頬を叩いても、目の前の光景が変わることはない。

以下略



17: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:44:58.31 ID:IfVJEPyJ0
咲「先日予約したサキ・ミヤナガです。シングルルームをお願いしていると思うのですが……」

咲の言葉に女性は何も返さなかった。黙ったままパソコンを弄りはじめる。

しばらくして咲の予約を見つけたらしい。 
以下略



18: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:47:29.54 ID:IfVJEPyJ0
咲「う……っ」

やっとたどり着いた515室、ドアを開けた途端襲ってきたのは何とも言えない臭気だった。

カビ臭いのとホコリ臭いのが、入り混じったような感じだ。
以下略



19: ◆CU9nDGdStM[saga]
2014/09/16(火) 00:50:06.81 ID:IfVJEPyJ0
仕事柄色んなところに安い経費で飛ばされてきた。

国内であれば、場末のホテルになど何度もお世話になっている。

それでもここまでひどいのは見たことがなかった。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/16(火) 00:50:49.40 ID:xOBWdz/uO
咲さんたくましいなw


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