過去ログ - 和「フランスより」咲「愛をこめて」
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153: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:06:46.31 ID:Ev0pzMFs0
パーティ会場であるアパルトマンにはすんなりとたどり着くことが出来た。
もっとも、咲の手柄ではない。
駅の付近で迷いかけていたところを、店から会場へ向かっていた和が見つけてくれたのだ。
154: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:10:25.51 ID:Ev0pzMFs0
咲「そんなところに、本当に私がお邪魔してもいいのかな」
和「住人っていっても憧や明華さん……咲さんが知っている人たちもいますよ。私もここに住んでいますし」
なるほど、それでここに入るのに一切の戸惑いがなかったわけだ。
155: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:13:41.43 ID:Ev0pzMFs0
友人1「よろしく、咲」
友人2「和から噂は聞いていたわよ」
友人3「アジア人にしては色が白いよね。…わぁ、お肌スベスベ!」
156: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:18:11.69 ID:Ev0pzMFs0
和をからかうためなのか、威嚇されても誰もが咲にちょっかいをかけようとする。
たくさんの手が自分へ伸びてくると少し怖い。
腕の中で咲が身をすくめたのがわかったのか、和がさらに咲を強く抱きこんだ。
157: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:22:57.96 ID:Ev0pzMFs0
憧「大体ヤキモチ焼いてみせたのがいい証拠でしょ。今だって、そんな風に抱きしめて」
そして、憧はしたり顔で「ははぁ」と笑みを深める。
憧「あれか、宮永さんをこのアパルトマンに泊めなかったのも、皆を警戒して……か」
158: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:26:06.71 ID:Ev0pzMFs0
憧「和から宮永さんの話は何度も聞いてたしね。日本に大切な人を残してきてるって」
和「ちょっと、憧!」
友人1「和は男にも女にもモテるクセに、全くなびかないのよ」
159: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:29:27.56 ID:Ev0pzMFs0
確かに咲と和はとても仲がよかった。
一緒のクラスには一度もなれなかったが、同じ麻雀部部のレギュラーだった。
しかし、それは「友達」というべきだろう。
160: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:33:33.67 ID:Ev0pzMFs0
自分と和以外の誰もがとんでもないことを勘違いしている。
和のいう恋人が咲で、さらには咲が和に会いにやってきたのだと。
咲「ご、誤解ですっ!」
161: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:41:01.08 ID:Ev0pzMFs0
友人1「あの和が片思いだって?」
友人2「意外と奥手だったのね。かっわいい〜」
友人3「もうバレてるんだしビシッと告っちゃえよ」
162: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:45:50.12 ID:Ev0pzMFs0
誰かが何かを叫んで囃したて、ピュウと口笛の音まで聞こえてきた。
けれどもそれに応える理性など、もう咲には残っていない。
咲「ふぁ……」
163: ◆CU9nDGdStM[saga]
2015/01/21(水) 21:51:30.08 ID:Ev0pzMFs0
咲「んぁ……っ」
どさり、という音と共に、咲の意識が浮上する。
背中に固いスプリングの感触があって、ベッドの上に投げ出されたのを知った。
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