過去ログ - 傭兵「この世でお前が一番大事」僧侶「じゃありま……えっ?」
↓
1-
覧
板
20
47
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:37:33.24 ID:PenK6jnl0
僧侶「えー、遊んでくださいよー」
冗談めかして言ってみます。冷静な頭でやけにどこかがうるさいぞ? と思えば、それはわたしの心臓なのでしたからたまりません。
それは莫大な勇気を必要とする行動でした。そんな台詞を吐くこと自体にかなりの勇気がいるだけでなく、どこかよそよそしい傭兵さんを前にして、どんな断りの文句が飛んでくるのかわかったものではなかったからです。
以下略
48
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:38:34.70 ID:PenK6jnl0
傭兵「部外秘だ」
僧侶「一応わたしだってPMCの事務と経理やってんじゃないですか」
以下略
49
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:39:22.55 ID:PenK6jnl0
そのまま彼は後ろを向いて、もう一度「悪いな」とかすかに呟いたかと思うと、ゆっくり歩き出します。
僧侶「何か言ってくださいよ、傭兵さん」
以下略
50
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:40:04.96 ID:PenK6jnl0
※ ※ ※
超痛い。
以下略
51
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:42:37.60 ID:PenK6jnl0
傭兵「もしもし、いるか」
掃除婦「なんでしょうか?」
以下略
52
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:43:29.54 ID:PenK6jnl0
俺は一旦話を打ち切って、即座に本題へと突入する。
傭兵「とりあえず昨晩なにやってたんだ、てめぇ」
以下略
53
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:44:51.85 ID:PenK6jnl0
俺は掃除婦が有能だと言うことを知っている。その有能さは、なにもこと戦闘力においてだけではない。武芸百般に通じているだけでなく、全体像の把握が劇的に得意なのだ。
というよりも、個別の事象の糸を手繰って、一枚の布を編み上げるのが彼女の本領なのだろう。
そんな存在を前にして、俺は心臓の高鳴りを覚えている。そりゃ愉快にもなる。変な笑い声も出よう。顔だって歪むさ。
以下略
54
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:46:49.86 ID:PenK6jnl0
掃除婦「傭兵様、あなたは今『何を』と仰ったのですか? 何を――あなたが? ふふ。うふふ。とぼけているのか、はたまた相当な朴念仁なのか?」
召使の服、そのスカートの端をつまみあげると、ぼとりと音がして一足の靴が床へと落ちた。
そういえばこの部屋、衣服どころか掃除婦の召喚の媒介である靴すら存在しない。まさか、全部を身に着けているわけでは、ないだろうな?
以下略
55
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:48:21.59 ID:PenK6jnl0
掃除婦「傭兵様の目的は存じております。大層立派。感激を通り越して感涙ものでございます」
傭兵「……俺を茶化してんのか?」
以下略
56
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:50:20.88 ID:PenK6jnl0
傭兵「僧侶に肩入れをするのか」
掃除婦「驚かれますか?」
以下略
57
:
◆yufVJNsZ3s
[saga]
2014/09/21(日) 08:51:02.63 ID:PenK6jnl0
傭兵「結局絆されちまうんだよ、どいつもこいつも。ちんまいしな。見てくれも悪かねぇ。そんなやつが頑張ってたら、世界を平和にしたいとか、みんなを幸せにしたいとか抜かしてたら……不可能だと頭では思ってても、手伝いたくなっちまうのが人情ってもんだ」
傭兵「あいつの生き様自体が高性能なチャームの魔法だよ。と、俺ァ思ってる。そういう喩えだ。あながち間違っちゃいねぇと思うがな」
以下略
375Res/268.91 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 傭兵「この世でお前が一番大事」僧侶「じゃありま……えっ?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1410886786/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice