過去ログ - 【艦これ】「提督、榛名は……榛名は大丈夫ですよ」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/04(土) 14:27:31.36 ID:mAyfGwuPO
「で、だ。漣、一つ言いたい事がある」

「なんでしょう、ご主人?」

漣から休むことを強要された為に、司令室の隣にある私室にて、軍服から寝間着に着替え終わった俺は、ベッドに潜り込みながら、隣に居る漣に問い掛ける。

そう、『隣』に居る漣に。

「いや、なんでしょう? じゃねえよ。なにしれっとベッドに潜り込んでんだ。しかも、俺より先に」

「あ、私が後から潜り込むシチュエーションの方が萌えました?」

「ちげえよ。俺より先にって所に反応して欲しかった訳じゃねえよ」

「先とか反応とか欲しいとか、いやらしいですよ、ご主人」

「よーし、表に出ろ、漣。喧嘩なら買ってやる」

「ほら、バカな事言ってないで、早く寝てくださいよ」

「誰かがバカな事してるせいで寝れねーんだよ」

「はて、ここには私とご主人しか居ませんが」

「こいつ……」

気づけば漫才をしていた。結局、漣はベッドから出る気はないらしい。今のやり取りで追い出す気力も失せてしまったので、そのままにしておく。どうせ一人で使うには広すぎるベッドな上に、お互い気心の知れた仲だ。構いやしない。

「ーーご主人」

寝苦しい夜だった。暑い訳ではなかったが、とにかく寝苦しかった。数分前に寝返りを打ったばかりだが、あまり落ち着かず、仕方なしに仰向けに戻ろうと重心を移動させーー漣の背中にぶつかった。

「いいんですよ、弱音を吐いても」

お前、こっちに寄りすぎだろ。って言葉は漣の一言により、飲み込まざるを得なくなった。

「……なんのことか分からんな」

「ふふっ、長い付き合いだから、私には分かるんですよ」

寝たフリ……は漣には通用しまい。どう返したものかと暫し悩み、当たり障りのない言葉を投げ返す。



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