60: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:14:09.55 ID:sK2MYIBfo
花陽「......かよちゃんはもしかして、自分がみんなの足を引っ張ってる、なんて思ってるの?」
穂乃果「...っ」
びくりと肩が震える、図星だった、それを見て穂乃果は小さく嘆息する。
61: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:26:04.23 ID:sK2MYIBfo
花陽「一人じゃ絶対に足りないから、お互いに必要な部分を補い合って、助け合うために私たちって九人いるんじゃないかなって思うんだ」
花陽「きっとかよちゃんも誰かの助けになったことがあるはずだよ、もしかしたら、自分で気づかないうちにも」
暖かい微笑を湛える穂乃果に、後ろ向きのまま凍り付いていた心がゆっくり溶かされていくような感触を覚えた。
62: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:27:03.75 ID:sK2MYIBfo
穂乃果「う、うん...」
花陽「ありがとうかよちゃん!」
なんで自分にドキドキしてるんだろう...。
63: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:31:11.21 ID:sK2MYIBfo
希「いやぁ青春やねぇ」
夕暮れの神田明神、二人で練習する花陽と穂乃果を傍目に見つつ俯く希、その目線の先には彼女の鞄の上に並べられた数枚のカード。
タロットカード、占いで有名なカードだ、特に22枚の大アルカナはその名前ぐらいは知っている者も多いだろうが、それを使った希の占いは当たるという評判だった。
64: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:31:58.00 ID:sK2MYIBfo
花陽「おっ...と、危ない」
穂乃果「大丈夫?」
花陽「うん平気」
65: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:34:31.13 ID:sK2MYIBfo
穂乃果「そういえば...眼鏡、邪魔じゃない?」
花陽「うーん、やっぱりちょっと揺れるのが気になるかな」
穂乃果「だよねぇ、コンタクトの付け方分かる?」
66: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:40:37.94 ID:sK2MYIBfo
花陽「それにしてもかよちゃんって本当に目悪いんだね、昨日お風呂入る時に外したら何にも見えなくてびっくりしちゃった」
穂乃果「両目とも視力0,2ぐらいだからねぇ」
花陽「うひゃ〜、シャンプーとリンスが分からなくてすごく苦戦したよ〜」
67: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:46:50.78 ID:sK2MYIBfo
希「随分余裕あるみたいや、ね!」
いつの間にか背後に回っていた希が後ろから『穂乃果』の胸を鷲掴む、伝統芸能わしわしである。
穂乃果「や、やめ...ひゃぅ...!」
68: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:54:59.62 ID:sK2MYIBfo
――
翌日、学校のトイレにて。
69: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/06(月) 23:56:16.51 ID:sK2MYIBfo
花陽「やっぱり許してくれないよね...うぅ...」
穂乃果「ゆ、許す許しますから!」
花陽「...ありがとう、やってみる」
70: ◆YGEX1y1gzI[sage]
2014/10/07(火) 00:00:16.63 ID:uebiLz2wo
花陽「おぉ、いつものかよちゃんだ」
鏡に映る自分の顔を見ながら感心して頷く。
花陽「ってまあ中身はいつものじゃないんだけどね」
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