過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
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2014/10/06(月) 18:50:42.72 ID:hGctJzQM0
アイドルマスター シンデレラガールズのSSです。
歌詞引用 前略、道の上より 一世風靡セピア
夢の中へ 井上陽水
SSWiki :
ss.vip2ch.com
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2014/10/06(月) 18:51:21.17 ID:hGctJzQM0
◆
【誠にまことに汝らに告ぐ、一粒の麥、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし】
ヨハネ伝 第12章24節
以下略
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2014/10/06(月) 18:51:49.94 ID:hGctJzQM0
◆
誰の人生にでも意味はあるっていうじゃねーか。
だけどアタシはそんなものは信じない。
以下略
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2014/10/06(月) 18:52:48.47 ID:hGctJzQM0
◆
「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時。
アタシはバイトへ向かう為、大通りを歩いていた」
以下略
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2014/10/06(月) 18:53:33.10 ID:hGctJzQM0
「だからさ、色々とわき道にそれたり時には巻き戻ったりするかもしれねえが……、
どうか結末まで話を聞いて欲しい」
「結末は知ってるよ。
でもアンタの話なら、あたしは何時だって聞いてきた。だからさ今回も話を聞かせてよ」
以下略
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2014/10/06(月) 18:54:12.95 ID:hGctJzQM0
◆
「うかつだったぜ。消費税だけでなくガソリン税まで上がってやがったとは。
まっバイトを増やせば済む話か。アタシなんぞでも直ぐに仕事が見つかるのは好景気様々だぜ」
以下略
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2014/10/06(月) 18:54:58.88 ID:hGctJzQM0
「ほう、村上建設が出店を請け負ってんのか。あそこのたこ焼きは上手いからな。
輸入もんじゃなく、瀬戸内海産のあかしだこだ。太っ腹だねぇ」
視線を戻せばストリートダンサーが拍手の中、帽子を脱いで観客からおひねりを集めて回る。
あの白い髪は―――どうやら見知ったダチも顔を出しているらしい。
以下略
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2014/10/06(月) 18:55:38.55 ID:hGctJzQM0
そこはCOOLじゃないかって? そうとも言うわな。
おいおいアタシもそこまで学が無ぇ訳じゃないさ。ソロバンははじけねえけどよ。
アタシらの世界じゃああいった奴ってのはKOOLで通しているんだよ。
ふーん、違いが分からねぇか。結局はクールだしな。
以下略
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2014/10/06(月) 18:56:25.04 ID:hGctJzQM0
「おーっと足が滑ったぁ!」
わざとらしい大声と共に、チーマー崩れのクソガキが物乞いのおっさんへと蹴りを入れる。
「あぁん? 文句あるってーのかよ。んなとこに座り込んでるおっさんがわりぃんだろーがよ」
以下略
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2014/10/06(月) 18:57:09.30 ID:hGctJzQM0
「話を、どうかお願いです。私の話を聞いてくれませんか?」
「わりぃけどよおっさん、アタシはこれからバイトがあるんだ」
だからナンパはお断りだ。ただそれだけで終わる話だった。
以下略
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2014/10/06(月) 18:57:57.08 ID:hGctJzQM0
◆
「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時。
アタシは梯子を登っていた」
以下略
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2014/10/06(月) 18:58:37.09 ID:hGctJzQM0
まずは従う事を学べと親父は言った、誰かを従えたいならば。それが親父の最後の言葉だった。
翌朝には姿を消していて、今ではニューヨークで支局長を務めているらしい。
「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時」
以下略
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2014/10/06(月) 18:59:27.77 ID:hGctJzQM0
◆
「どこだよここはおい! っーかさぶ、寒みいぞこれ」
以下略
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2014/10/06(月) 19:00:06.49 ID:hGctJzQM0
「バルーンが視線の高さに見えるってこたぁ、それ程高くはねぇわな。
大方上空200メートルってとこか。高層ビルの窓ふきと同じだ、種が割れりゃ怖いもんじゃない」
前言撤回。
アタシが足を進めるにつれ、進んだ分だけ梯子が消えうせる。消えた分だけ梯子は上空へと伸びる。
以下略
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2014/10/06(月) 19:00:42.68 ID:hGctJzQM0
◆
「船は水に浮くし、飛行機は空を飛ぶ。だから鉄が空に有っても驚きゃしねぇよ。
だけどよ、コンクリートが雲の上にあるってえのはさすがに聞いた事がねえぞ」
以下略
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2014/10/06(月) 19:01:22.79 ID:hGctJzQM0
ああ、こちらとて休業中でも喧嘩屋商売何でな。
どうしても初めて会う相手には、体格の目星を付けたくなるんだ。
「か〜けようにも椅子がねぇぞ〜」
以下略
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2014/10/06(月) 19:02:12.11 ID:hGctJzQM0
「木はどこの世界にもありますから。
それと泉ちゃんがこちらへまだ来てはいませんので、箱はあっても中身のOSが無いんですよ」
看護師の左側へ回り込んで合点がいった。この女椅子代わりに積み重ねたパソコンへ座って仕事をしていやがる。
以下略
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2014/10/06(月) 19:02:52.55 ID:hGctJzQM0
◆
「全ての始まりは日曜日。天気は晴れ。朝の10時。
アタシはもう既に死んでいた」
以下略
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2014/10/06(月) 19:03:33.49 ID:hGctJzQM0
あの頃アタシを慰めてくれたのはダチとチェッカーズ、そして男闘呼組だけだった。
毎日の御勉強はアタシのハートを縛り付け、将来への夢は机で削られて。
掃き溜めの中、毎日を繰り返し、淀み、腐る。
生きながら死んで行く、白でもなく黒でもない灰色のアタシ。
以下略
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2014/10/06(月) 19:04:12.98 ID:hGctJzQM0
◆
「貴女は死んだわ」
書類をファイルにまとめ上げ、看護服の女はそう切り出した。
以下略
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2014/10/06(月) 19:05:31.58 ID:hGctJzQM0
「私よ。
名前を尋ねるならば、まずは自分から名乗るのが筋よね?」
「尋ねられずとも名乗ってやるよ。アタシの名前は向井拓海。
ラジカセ片手に挑んだ峠は数知れず。箱根の山はアタシの庭さ。
以下略
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