過去ログ - 向井拓海「The Passion――判定は許さない」
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161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:29:18.96 ID:hGctJzQM0
「結末は知ってるよ。
 でもアンタの話なら、あたしは何時だって聞いてきた。だからさ今回も話を聞かせてよ」

 まずは隅へ打つ、そいつが定石だ。
盤面のど真ん中へ足を止めて殴り合いを始めちゃあいけない。
以下略



162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:31:16.95 ID:hGctJzQM0
 長かった。ここまで来るのにだいぶ飛び石をしちまった。
だけどようやくアタシも最後の話が出来そうだ。

「結末は知ってるよ。
 だからどこから話しても構わないんだよ。どうせ同じ事なんだから」
以下略



163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:32:37.93 ID:hGctJzQM0


「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ」

 祭りの熱気は治まる事を知らず、アタシらの馬鹿騒ぎはうねりを増す。
以下略



164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:33:29.52 ID:hGctJzQM0
 腕時計を外し、十字路へと投げ捨てる。見なくても分かる、時刻は朝の10時。

「サイは投げられた、人生最高の10分間にしよう」

 普段はバイクで通り過ぎるだけの道だが、自分の足で歩くと様々なものが目に飛び込んでくる。
以下略



165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:34:44.38 ID:hGctJzQM0
 これでいい、まずは一つ。おっさんの縁は繋がれた。
次はまあ、御遠慮願いたいもんだが……贅沢は言えねえわな。気合で耐えっか。

「おーっと足が滑ったぁ!」

以下略



166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:35:39.89 ID:hGctJzQM0
 痛い、痛い、痛い、呼吸が浅すぎる。

「おうおうおうおう、でかいケツしてんなねえちゃんよっ。
 逆さになっても、何てしつけ良い子良い尻してんな!」

以下略



167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:36:20.17 ID:hGctJzQM0
「おじょーちゃん、あんよが上手ってかぁ。ウシャシャシャシャ」

 こいつは御機嫌だ、楽しすぎて狂っていやがる。
おおかた景気づけに混ぜもんの多い煙草を使って、まんまイカレちまったんだろう。

以下略



168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:37:07.13 ID:hGctJzQM0
「はいはい皆様ご注目〜、それでは止めと逝きましょか。
 チャ〜シュ〜メェ〜ンっとくっら」

 耳を澄ませば聞こえたのはか細い悲鳴。
観光客の誰かが惨劇に気付いて目を背けたんだろう。
以下略



169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:37:56.75 ID:hGctJzQM0
 全てを終わらせる音が近づいてくる。
それでいい、あと一歩だ。
踏み込んで来い。


以下略



170:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/06(月) 21:39:02.58 ID:hGctJzQM0





以下略



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