69: ◆TPk5R1h7Ng[saga sage]
2014/10/20(月) 02:35:02.56 ID:JPB5Xzmlo
帝王「チッ…」
ノーブル「それは私からもお願いするよ…」
帝王「先代の魔王様までそっち側かよ…良いか、言っとくが手前ぇにだってムカついてんだよ!さっきのだって、手前ぇが勇者の女にあんな事を…」
ノーブル「その通り。悪いのは私だ、今の魔王が見せた事は責められる事ではない」
帝王「はぁ?頭沸いてんのか?どう見たってアイツが聞かせたアレが原因で、勇者はあんなになっちまってんじゃねぇか!」
ノーブル「その通りだ。だが、それは責を負うような物では無い」
帝王「………話になんねぇな」
ノーブル「…確かに…君の言う通り、あれは…エレナ君も私も、勇者君に見せたくは無かった物だ」
帝王「ぶれてんじゃねぇ…お前はどっちの側だ」
ノーブル「だが………見せたくなかったと言って、見せなくても良いという物では無い」
帝王「…………」
ノーブル「ありえない事だが…もしもエレナ君が今この場所に居て、あの記録の石を持っていたら……その時は、必ずあれを聞かせて居ただろう」
帝王「………はぁっ!?手前…そんな訳」
勇者「いや………そうだ」
帝王「っと、勇者……持ち直したのか…ってか、お前まで何を…」
勇者「例え自分が嫌われても…憎まれても…誰かのために、誰かを支えてくれた……エレナは…誰よりも、優しく強い心を持っていたんだから」
帝王「………ハァッ…ったく、何勝手に打ちのされて勝手に立ち上がってんだか……俺はカイザーだぞ、クラウンにするんじゃねぇよ」
勇者「…………」
ノーブル「…………」
勇者「…それは…上手い事を言ったつもりなのか?」
帝王「うっせぇ!!忘れろ!」
勇者「忘れても良いが、その前に一つ良いか?」
帝王「あんだよ」
勇者「いい加減手を離してやれ。ヤスが地獄の入り口に立っているぞ」
帝王「――――――ぁっ」
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