過去ログ - レッサー「『新たなる光』の名の下に集えよ、戦士」 〜闇、海より還り来たる〜
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797:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:31:54.94 ID:txbrR/w30
――Tartarus-B053

カッ、カッ、カッ、カッ、カッ

上条(嫌がらせのように延々続く階段を降りて来ている。大体体感時間で2、3時間かなー?)
以下略



798:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:36:13.84 ID:txbrR/w30
――Tartarus-B053 『   』教室

ギギギィ……

上条(声の出所を辿るのは予想以上に難儀した。あちこちから聞こえる”ような”感じで、変な風に木霊した結果なんだろうが)
以下略



799:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:38:03.01 ID:txbrR/w30
上条「地上まで行けば知り合いのカエル先生が絶対に何とかしてくれるんだが……携帯で呼べないかな?救急車の代わりに」

上条「てか先生も寝てるんだっけかー、確か。でも先生なら『患者さんのためなら起きてなきゃね?』ぐらい言って平気っぽいケドなー」

上条「ま、なんにしろ一人で悩むよりかマシだろ?頼りになんないかも知んないけ――ど?」
以下略



800:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:39:25.37 ID:txbrR/w30
――Tartarus-B058

ベイロープ「最初に断っておくけど、私はあなたが『冥界下り』の術式をかけられた直後に死んだのよ」

ベイロープ「だからあの後どうなったのかは知らない。タイムラグは10秒ぐらい……」
以下略



801:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:40:41.98 ID:txbrR/w30
上条「つーかその呼び方、前から突っ込もうと思ってたけどお前がマスター言いたいだけじゃねぇのか?あ?」

ベイロープ「スコットランドの貴族で、どっちかって言うと『姫様』って傅かれる方だったから、その……騎士に憧れる、みたいな?」

ベイロープ「ウチは基本的に”女系”継承だから、色々と実家が面倒臭いのよ」
以下略



802:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:46:04.82 ID:txbrR/w30
――Tartarus-B066

上条「てか聞きたい事が腐る程あるんですけど」

ベイロープ「あ、ちょっと待っ――」
以下略



803:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:48:14.39 ID:txbrR/w30
ベイロープ「古今東西で似たり寄ったりの終末論、そしてどこの国でも共通して語られる『あの世』のテンプレート」

ベイロープ「天国も地獄も、その物理的には存在する余白はなく、ただ概念としてのみ存在し、”情報”として語られるに過ぎない――の、だけれど」

ベイロープ「きちんとした手順を踏めば、いえ下手をすれば偶然迷い込んでしまう事もあるわ。それが『異界』って存在」
以下略



804:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:51:05.93 ID:txbrR/w30
ベイロープ「なんて言うのかしら、こう、所謂『異界探訪譚』は様々だけれど、あくまでも『冥界下り』は手段であって目的じゃないのよ」

上条「手段?」

ベイロープ「そう。オルフェウスは恋人エウリディケを甦らせるのが目的であって、冥界へ下るのは死んだ彼女を連れて帰るため。ここまではいい?」
以下略



805:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:53:39.06 ID:txbrR/w30
ベイロープ「違う。そうじゃなくて――思い出して、『この世界の神話のほぼ全てがフィクションである』のと同様に、『位相世界も存在しない』わよね?」

ベイロープ「だったらどうして、そのわざわざ存在しない筈の世界へ行かなければいけないの?」

上条「位相世界――俺達が天国とか地獄とか呼んでいる世界、それらは無かったと」
以下略



806:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:55:34.81 ID:txbrR/w30
ベイロープ「魔術サイド的には『橋を架ける』とも言われるわね。北欧神話のビフレストがそう」

上条「理屈は分かった、ん、だけどさ。俺の造った世界にしちゃ矛盾がチラホラ見えるんだが」

上条「まず……死人は?あいつらまで望んだ憶えはないんだけどなー」
以下略



807:名無しNIPPER[saga]
2015/05/12(火) 11:58:24.60 ID:txbrR/w30
ベイロープ「……」

上条「どうしたんだ、急に立ち止まって――まさか、敵かっ!?」

ベイロープ「ん?いいえ、そういうんじゃなく、ないんだけど……ま、適材適所ってあるわよね?」
以下略



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