過去ログ - 【のんのんびより】 「ここに居てもいいんですか?……」
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:37:36.18 ID:FtaVT9Nz0
暦の上では秋と言っても、まだまだ暑さが残る9月のとある金曜日。
授業を終えた4人はこのあと何をするかを話し合っていた。
「みなさん、今日は私の家で宿題をしませんか?」
皆があれこれと思案する中、先頭を切って蛍が提案をする。
「実は父に通信販売で買ってもらったゲームソフトが今日届く予定なんですよ、だから宿題が終わったら早速みんなで遊びたいな〜っと思って」
「え? マジで?!」
夏海が目を輝かせて話に喰い付いて来た。
「だったらのんびり歩いてる場合じゃないよ姉ちゃん! 早く帰って泊まりの準備をしないと!」
「ちょっと落ち着きなさいよ、蛍は宿題を終わらせてからって言ってるのよ? なのにあんたは最初から遊ぶ事ばっかり考えて……だいたい泊まる準備って何? 徹夜でゲームする気?」
「ウチもゲームしたい〜ん! お泊りする〜ん!」
「れんげまで……」
困った表情の小鞠とは裏腹に蛍の表情が明るくなっていく。
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:39:10.25 ID:FtaVT9Nz0
(先輩が泊まりに来る! 先輩が泊まりに来る!)
「だいたいそんな事を急に決めたって、蛍の家にも何か用事とかあるかもしれないじゃない」
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:40:40.94 ID:FtaVT9Nz0
「駄菓子屋〜! グレートマンスナック買いにきた〜ん!」
「おぅ、頼まれてた物はちゃんと大量に入荷しといたぞ」
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:42:10.96 ID:FtaVT9Nz0
「私が小学2年と5年の2回だけなんだけど、東京から村に居る親戚の所へ遊びに来てるって子が居てさ」
「ほのかちんみたいなんな」
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:43:19.79 ID:FtaVT9Nz0
「よ〜し夏海、怒らないからこっち来い! そんな事言う口にはタニシを山ほど詰め込んでやる」
「なっつん……タニシを食べ過ぎたらお菓子食べられなくなるん……だから程々にしとくんよ」
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:44:22.44 ID:FtaVT9Nz0
「そ、そんな事ないわよ……嫌とかそんなんじゃなくて……ちょっと照れくさいだけでむしろ嬉しいって思ってるし……」
「本当ですか?」
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:45:18.08 ID:FtaVT9Nz0
「ほたるん何かあったん?」
「どうしたのよ蛍、お腹でも痛くなったの? 急に走って行くからビックリしちゃったわよ」
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:46:18.12 ID:FtaVT9Nz0
「ねぇ蛍、この前に来た時は4年生の時の写真しか見てなかったから、今日は他のアルバムも見ていいかな?」
「はい、勿論いいですよ」
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:47:20.26 ID:FtaVT9Nz0
「なぜか記憶が曖昧なんですけど、5年生になって最初の登校日にお友達と歩いてる時に気を失って倒れてしまったみたいで……」
「倒れたって……蛍は病気か何かで具合が悪かったの?」
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:48:52.74 ID:FtaVT9Nz0
「ねぇ蛍……お友達にお別れが言えなかったのは寂しい? 東京へ戻りたい?」
その問い掛けに蛍は静かに首を横に振る。
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:49:50.65 ID:FtaVT9Nz0
次の日の朝、蛍が目を覚ますとアルバムの写真を眺めながら何やら唸っているれんげの姿があった。
「おはようれんちゃん」
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:50:56.19 ID:FtaVT9Nz0
「こんな小さいのよく気が付いたわね……でもこれって入学式で飾る普通の垂れ幕でしょ? れんげの入学式の時も飾ってたじゃないの」
「違うのん! 書いてある文字をよく見て欲しいのん!」
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:51:52.88 ID:FtaVT9Nz0
「せ……先輩……」
「ごめんね蛍……でもお願いだから私の話を聞いて」
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:52:47.73 ID:FtaVT9Nz0
「蛍ちゃん……今から話すことは全部本当の事だから……だから気をしっかり持って聞いてね……」
普段見た事の無い母親の表情に、小鞠にしがみつく蛍の腕に力が入る。
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:53:46.86 ID:FtaVT9Nz0
「あなたはきっと目を覚ましてくれる……
そしてまた元気な声でママって呼んでくれるって……
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:54:44.12 ID:FtaVT9Nz0
「伯母さんがこの村なら簡単に東京の情報が入ってこないし、携帯やパソコンも使えないからあなたが真実に辿り着く事はないって……
子供達もみな優しい子ばかりだから大丈夫だって……
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:56:03.60 ID:FtaVT9Nz0
「ほたるん、これ何なん?」
「…………」
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:57:17.76 ID:FtaVT9Nz0
「偉いなれんちょんは……本当ならウチらがもっとしっかりしなきゃいけないのに……つらい事言わせてごめんね……」
「なっつん、ウチほたるんと離れるの嫌なん……ずっとずっと一緒じゃなきゃ嫌なん」
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:58:16.83 ID:FtaVT9Nz0
次の日の朝、いつの間にか泣き疲れて眠ってしまっていた4人が目を覚ました。
「……みんな酷い顔ね……」
以下略
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 07:59:24.55 ID:FtaVT9Nz0
「ねぇねぇ! ウチ何でもするん! お手伝いも毎日するん! ご飯が全部ピーマンでも食べるん!
だからほたるんをどこかに連れて行っちゃ嫌なん!」
「ん〜? れんちょんはさっきから何を言ってるのかな〜? ウチにはな〜んにも分かんないよ〜」
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◆/MJGWzbgVw
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2014/10/25(土) 08:00:19.52 ID:FtaVT9Nz0
「よかったのん……本当によかったのん……」
「うん……またれんちゃんと一緒に遊べるね……」
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