過去ログ - 勇者「伝説の勇者の息子が勇者とは限らない件」
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135:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:01:20.06 ID:pkf2ayLi0
 三時間後―――森の中。

勇者(結局―――変化の杖を持って出てきちまった)

勇者(エルフ少女が言ってたような重要な使い道なんてない……ただ、魔王軍の目を誤魔化して逃げおおせるためだけ……姑息な目的だ…)
以下略



136:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:02:49.74 ID:pkf2ayLi0
 第六の町―――

宿屋の主人「ああ、その三人ならウチに泊っていったよ」

勇者「ほ、本当ですか!?」
以下略



137:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:03:44.42 ID:pkf2ayLi0
 三日後―――勇者の故郷、『始まりの国』

勇者「帰ってきた…は、いいけど…母さんに何て言い訳しようかな…」

勇者「ちゅーか、四人で出ていったのに一人で帰ってきたら絶対何があったのか聞かれるよな……どうしよ、何て言おう」
以下略



138:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:05:30.51 ID:pkf2ayLi0
 勇者の家―――

勇者「た、ただいまー!」

 ドタドタドタ――――!
以下略



139:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:07:15.03 ID:pkf2ayLi0
 勇者へ


 戦士からお前が俺達を見捨てて逃げ出した、と聞いた時は耳を疑った。

以下略



140:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:08:42.04 ID:pkf2ayLi0
勇者「………」

 勇者は、震えていた。
 手紙から読み取れる、ある一つの真実。

以下略



141:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:09:59.70 ID:pkf2ayLi0
 夕食。
 久しぶりに味わう母の手料理。
 エルフ少女の作った食事程美味であるとは言えないが、それでも舌に馴染んだ懐かしい味は、とても美味しく感じられる。

勇者「………」
以下略



142:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:11:48.16 ID:pkf2ayLi0
 ぶわっ、と勇者の顔に汗が噴き出した。

勇者「待ってくれよ母さん、俺がこういう結論に至ったのも、勿論事情があって……」

 勇者を見据える母の目は冷たく、苛烈でさえあった。
以下略



143:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:13:14.53 ID:pkf2ayLi0
母「出来るはずなのよ」

勇者「はあ? だから…!!」

母「あなたなら世界を救うことが出来るはずなのよ。だってあなたはあの人の息子なんだから」
以下略



144:名無しNIPPER[saga]
2015/01/12(月) 21:13:52.10 ID:pkf2ayLi0


 勇者は思い出していた。

 どうして忘れていたのだろう。
以下略



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